スペイン新興極右が躍進 総選挙、首相の左派第1党
2019.4.29 07:06
【マドリード=三井美奈】スペイン総選挙は28日に投開票され、中央選管の発表(開票率99%)でサンチェス首相の中道左派与党「社会労働党」が下院(定数350)で123議席を獲得して第1党になった。極右新党「ボックス」(VOX)は、24議席を獲得。1978年のスペイン民主化後、初めて極右が下院に進出した。
サンチェス首相は29日未明、「国民はわが党が国を主導することを選んだ」と勝利宣言し、連立協議を始める意向を示した。急進左派「ポデモス」とあわせて、左派陣営は約165議席で過半数に満たなかった。
第2党となった中道右派の最大野党「国民党」は66議席で、2016年の前回選挙(137議席)の半数以下に低迷。シウダダノス、VOXとあわせた右派3党の合計は147議席にとどまった。VOXの台頭で主要5党が票を分け合う形となった。
選挙では、カタルーニャ自治州の独立派2党が合計で22議席を獲得した。2党が連立交渉に加われば、独立問題が再燃しかねず、サンチェス首相は当面、バスク自治州などの少数政党に協力を求めるとみられる。
VOXは13年に発足。16年の前回総選挙で得票は1%未満だった。17年のカタルーニャ州の独立宣言で国家分裂への危機感が広がる中、独立派の封じ込めを訴えて支持を拡大。国民党内の保守派票を奪った。不法移民の強制送還、イスラム過激派のモスク閉鎖も主張した。総選挙の投票率は76%。16年の前回選挙より10ポイント上昇した。
https://www.sankei.com/world/news/190429/wor1904290004-n1.html
これは移民問題が直接原因ですが、根が深いです。
大量の移民をEU間で押し付け合っており、スペインも親EUの第1党社会労働党の下で難民を受け入れています。
国内治安が乱れており、その反動で台頭している極右政党ですが、実態は反EUです^^;
欧州に自国第一主義が蔓延し始めており、このままでは英国に続いて離反する国が出てくるかもしれません。
英国のブリグジット騒動を見ていれば離反は並大抵の苦労では無いと権力者たちも分かっているでしょう。
でも歴史は理屈だけでは動かないのです^^;
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