昨日は別所温泉

昨日は休みだったので電気屋さんに行ってハードディスクを買って来ました。

最近のカメラは性能が良くなった半面、データ量もかなり大きくなってしまいました。
そのためハードディスクがすぐにいっぱいになってしまいます。
昨日は6TBというのを買いました。

わたしが初めてデジカメを買ったころは、「メガバイト」の写真ですらパソコン取り込みや作動にバカみたいに時間がかかったことを考えると隔世の感がありますね。
初めて買ったハードディスクは160GBでしたが、それと同じくらいの値段で昨日のハードディスクは買いました。子供のころ夢見た「未来」が、次から次へと「過去」になっていくような、そんな感じがします。

で、昨日はデータ整理のため一日家でダラダラする予定だったのですが、ふと急に行きたくなり、午後は別所温泉に行きました。


別所温泉は歴史のある温泉で、「信州の鎌倉」と呼ばれています。温泉街の中はもちろん、周辺地域にはたくさんの神社仏閣があります。しかも雰囲気も秀逸です。たくさんの美術館があり、精進料理を味わえるお寺があり、これからの季節は紫陽花が咲き乱れる小路があり、ひとり旅が大好き！と言う人にとって垂涎ものの場所なんです。
長野県には「国宝」に指定されている建造物が五つあるのですが、そのうちのふたつがここにあるんですよ。重要文化財もいくつもあり、それらを巡って木漏れ日の下を歩き、最後は温泉で汗を流す…
女性ならひとり旅でほんとうに豊かな時間を過ごせそうですね。

最初の写真は、その駅。「上田交通別所線」という電車の終着です。始発駅はもちろん「上田」。わたしの家はその途中の駅の近く。実は我が家は駅チカなんです。で、それに揺られて15分ほどで終点別所温泉に着きます。

この別所線、危機損耗の瀬戸際にありました。2019年に長野県を襲った台風がありました。千曲川が氾濫し多くの家屋が水没、県内に甚大な被害をもたらした台風でした。新幹線が水没した、と言えば思い出される方もいらっしゃるのではないでしょうか。
別所線は上田を出発してすぐに千曲川を渡るのですが、その台風の時、その橋脚が落ちてしまったのです。

廃線も検討されたほどの深刻な被害となったのですが、地元の人たちの熱い思いもあり、一昨年に復旧しました。

という、地元の人たちに愛されている電車なんです。

その別所温泉の駅舎も風情があり、旅行客に結構人気が高いんですよ。おそらく建てられた当時の人はかなりモダンな印象を受けたのでしょうね。

その駅から温泉街を10分くらい歩いたところに「北向観音」があります。風情のある参道の先に本殿があるのですが、二枚目の写真はその参道の入り口。平日でしたが結構たくさんの人がいました。奥〜のほうに、本殿が見えますか！

温泉街の外れに、日帰りの温泉施設があります。ここは別所温泉でも一、二を争う老舗旅館から湯を引いている、とてもいい温泉なんです。せっかくなので、入っちゃいました。

ここの湯は天気が良いと乳白色、曇りだとエメラルドグリーンになります。
昨日は見事なエメラルドグリーンでした。

超特急のように流れていく時間もあれば、こうして流れが止まったような時間もあるんですね。歴史を感じながら歩くと、そう感じます。