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日記一覧

夏の終わりに:天変地異
2017年08月31日05:41

 ノアの洪水は神の懲らしめの典型例ですが、天変地異は大昔から人が驚き、慌て、逃げ惑うもので、自然に対する畏敬を育んできました。21世紀に入り、地球温暖化のために気候変動が目につくようになり、自然の苛立ちのようなものを直接に肌で感じる機会が増え

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有明コロシアム
2017年08月30日06:09

 有明テニスの森公園の主役は有明コロシアム。日本での重要なテニスゲームは大抵ここで行われる。普通は写真のように屋根が閉まっているが、ゲームの際は時々屋根が左右にスライドして開けられる。 たまたま何もないのに屋根が開いていた。屋根が開くと、建

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越中島キャンパス
2017年08月29日06:40

 越中島に東京海洋大学のキャンパスがある。周りに新しいビルができ、街並みが変貌する中で、古い建物と静かな環境がそのまま残り、まるで別世界。キャンパスは静寂そのもので、夏休みのためかキャンパスやグラウンドに元気な学生の姿はない。もう一つのキャ

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 ユークリッドの『原論』以来、公理から定理を証明する仕方が洗練され、「公理系(axiomatic system)」の内容は一つの解釈だけを満たす、イデアの集まりだと想定されていた。ところが、19世紀後半に非ユークリッド幾何学の存在が異論の余地なく証明され、知

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風景の対岸
2017年08月28日04:19

 清澄通りに架かる相生橋から見える豊洲の風景と、その対岸の豊洲から見た相生橋近辺の風景である。隅田川に通じる豊洲運河が三角のように広がった場所で、互いに対岸の風景になっている。普通は一方からの風景の中で暮らしていて、対人関係も自らの視点が中

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 物知りとは知ったかぶりのことである。また、知識を駆使することは、知ったかぶることである。知識を使えば使う程、知ったかぶりの度合いは高くなる。だから、博覧強記とは、さしずめ知ったかぶりの極め付けと言うところか。なんでもよく知っている池上さん

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夏が過ぎ…
2017年08月27日07:03

夏が去り行くような空模様の隅田川、大川端、豊洲運河。鳥たちも夏に疲れ、暑さに飽きて、いつの間にか秋の気配が漂う。

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アキグミ
2017年08月26日03:36

 低木の落葉樹で、葉は白っぽい緑色。春から夏に白い花をつけるのだが、見逃してしまう程小さい。そして、秋に赤色の小さな実をつけ、食用となる。子供の頃、裏庭のアキグミを食べるのが楽しみの一つだった。タンニンを含み、渋い実が多いと言われているのだ

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謎のコブシ(3)
2017年08月25日06:46

 コブシの生態をタネに、想像力を発揮して私たちの心に訴える物語をつくることは文学者にとっての本懐なのだろうが、それはコブシについての真正の知識であることとは余り関係がなく、それを知識と仮定した上で、どのような物語が展開されるかに人々の関心は

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謎のコブシ(2)
2017年08月24日06:21

 文系の若者ならもっとましなタイトルをつけ、人の欲望と想像力を巧みに混じり込ませてコブシをネタに惡の華をまき散らすこと必定だろうが、文系の端にしかいなかった私にはそんな才覚もない。それでもオッカナビックリ、まずは映画作品をネタに使ってその真

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謎のコブシ
2017年08月23日05:32

 ハスとスイレンは見かけは似ていても、まるで別物なのだが、コブシ(辛夷)とモクレンは、共にモクレン科モクレン属の落葉広葉樹。いずれが好きかと問われると困ってしまう。どちらも優劣つけがたしで、私の中では未だに決着がついていない。コブシは早春に

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 COP21が開催されたパリで、2015年12月に採択された、気候変動抑制に関する多国間の国際的な合意が「パリ協定」。この協定は温室効果ガス二大排出国である中国とアメリカが同時批准し、11月4日に発効した。1997年に採択された京都議定書以来、18年ぶりとなる

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素粒子の姿
2017年08月21日06:06

 既に3回に分けて素粒子の姿について述べてきた。それらを読み直した上で、最初の問いに戻ろう。それらは次のような問いだった。(1)素粒子は粒子なのか。(2)素粒子は粒子として表象できるのか。(3)見えないものについてそれが何かを知ることができるの

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コスモス
2017年08月21日04:29

 コスモスが元気に咲いている。野生種はメキシコの高原が故郷で、草丈が2、3mにもなる。葉は細かく枝分かれして羽状になり、花径は大輪種で10cmを超す。コスモスはギリシア語の「kosmos」に由来し、「美しい」という意味。日本に伝わったのは江戸時代末の文

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(3)
2017年08月19日07:07

素粒子は粒子なのか。素粒子は粒子として表象できるのか。見えないものについてそれが何かを知ることができるのか。見えないものを見えるものとして表象できるのか。見えないものを表象するとはどのようなことか。9 電子や光子の状態はベクトルで表現される

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青い実
2017年08月19日06:11

 近くの学校にヒメリンゴとカリンの植えられた歩道がある。今年は夏らしくない夏だが、秋がそこまで来ているのか、それぞれ青い実をつけている。 子供の頃、我が家の向かいの家にヒメリンゴの大きな木が二本あり、秋にかけて小さな実をたくさんつけた。木に

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(2)
2017年08月18日05:47

素粒子は粒子なのか。素粒子は粒子として表象できるのか。見えないものについてそれが何かを知ることができるのか。見えないものを見えるものとして表象できるのか。見えないものを表象するとはどのようなことか。4 自己同一性をもたない「粒子」は存在でき

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言葉の変態
2017年08月18日05:15

 セスジスズメは爆撃機のような翼をもった茶色のガ。前翅に暗褐色と肌色の帯が入り、背中には2本の肌色の筋が縦に走る。幼虫はイモムシ体型で、オレンジか黄色の連続した眼状紋をもつ。その幼虫を歩道の雑草に見つけたのだ。ガとは違って見事な模様をもつが

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(1)
2017年08月17日06:23

素粒子は粒子なのか。素粒子は粒子として表象できるのか。見えないものについてそれが何かを知ることができるのか。見えないものを見えるものとして表象できるのか。見えないものを表象するとはどのようなことか。量子力学を前提にこれらの問いを考えるための

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 終戦の日、終戦記念日いずれでもよいのだが、原爆記念日も含めて、カレンダーの如く、毎日世界中の戦争の終結日を手短に紹介するというアイデアはきっとすぐに却下されそうだが、NHKでもGoogleでも構わないからやってくれないだろうか。新聞、テレビ、SNS、

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「かいめい」
2017年08月16日05:24

「かいめい」が有明西埠頭に停泊中である。この船を私が見るのは初めてである。2015年6月進水の海洋研究開発機構(JAMSTEC)の海底広域研究船。JAMSTECの保有する調査船としては、「みらい」(8,687トン)に次ぐ大きさである。乗組員27名のほか研究者など38

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「守る」
2017年08月15日06:26

 アメリカ海軍の消防車を何気なく見ると、そこに書かれている「Protecting those who defend America」が目に飛び込んできた。この謂い回しは「守る」ことの違いを見事に表してくれていた。 「守る」には色んな意味がある。まずは「defend」。敵の攻撃から

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 ものごとの本質は何かと問われて、それは「諸行無常」であり、「祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。」とつい口ずさんでしまいます。この『平家物語』の書き出

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入道雲
2017年08月14日06:37

夏の想い出と言えば尾瀬でも伊豆でもなく、入道雲。入道雲の次は夕立なのだが、何度も濡れた想い出がある。濡れた身体も一風呂浴びれば、蚊に刺された痒みもすっかりなくなり、ホタルを見ながら虫の声を聴いたものである。今ホタルも虫もいないが、入道雲だけ

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 昨今はアナログ的な外部刺激が表象と、ディジタル的な外部刺激が情報と呼ばれる場合が増えてきている。アナログ的な内容をもつ表象、イメージ、主観、意識などの語彙は確固たるもの、しっかりしたものではなく、それゆえ、頼ることができないものと長い間考

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二つの祭
2017年08月13日06:28

 8月11日から13日まで夏のコミックマーケットが東京ビッグサイトで開かれている。また、今年は深川八幡祭の本祭で、こちらは11日から15日まで。深川祭は延べ30万人の人出が予想され、コミケは50万人超。 深川にコミックは馴染まず、有明には御輿がやってこ

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 実体、基体、実在、物自体、さらには第一性質は、現象、表象、そして第二性質とは根本的に異なると考えられてきました。それは古き伝統であり、習慣となっていたためか、大抵の人の常識としてしぶとく生き残ってきました。それを見ている私たちには左右され

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サルスベリ
2017年08月11日08:39

 子供の頃、我が家の近くの寺にサルスベリの木があり、その周りでよく遊んだ記憶がある。舟の形の庭石の横の木は相当に大きく、どんな花が咲いていたかは全く憶えていないのだが、幹がツルツルで、登りにくかったことだけはよく記憶している。 古い樹皮が剥

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 ヒュームは、ロックが始めた経験論的なアプローチをさらに推進することによって、そこからロックとは違う結論を引き出しました。彼は、形而上学者たちがこぞって前提にしてきた物理世界の「実体」が虚構に過ぎないことを改めて証明し、さらに、人間の心的活

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(昨日の内容を書き直したものです。) デカルトはすべてのことを疑い、疑い尽くしても尽くし切れないものとして「疑う」自分を見出したということになっています。哲学史の授業ではこのような話が定番になっています。定番の授業によれば、方法的懐疑の特徴

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