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日記一覧

ブリューゲルの展覧会
2017年04月30日12:02

 東京都美術館で「ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展16世紀ネーデルラントの至宝−ボスを超えて−」が開催中。きっと連休で込み合っているのだろうと思うと、足が向かない。若い頃からずっと変わらないのだが、私には北ヨーロッパは本能的

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凪(calm)
2017年04月30日06:29

 普通ならば風がない状態は、海風から陸風へ切り替わるとき、陸風から海風へ切り替わるときに起こる。凪の反対は時化だが、東京湾は滅多に時化ない。凪のとき海面は鏡と化し、煙は直上し、景色は静止画像となる。 今朝はその凪。人工物はいつの間にか自然物

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スポーツフェスタ
2017年04月30日05:24

 29日有明の森は子供たちで一杯だった。新緑の森はテニスを軸にした、色々なイベントが盛りだくさんで、一日中あちこちで歓声があがっていた。そして、その模様が逐一facebookで紹介されていたのには驚いた。関心のある方は次のアドレスを参照してほしい(ht

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陸上競技場
2017年04月29日06:12

 私は走るのが好きで、今も散歩の代わりに時々走る。走ると、身体の衰えを敏感に感じることができる。若い時とどのように違うかはいずれゆっくりと話したいのだが、私にとって「老いる」ことについての経験は身体の方がずっと敏感なのである。 江戸川区に住

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 子供は大きなものに惹かれ、憧れ、そして、恐れる。大人、山、川、樹木等々、周りには自分より大きく、強いものがあり、それが大人になっても畏敬や恐怖の対象となってきた。神は巨大な力をもち、大雨、大風、大雪、雷は生活を根こそぎ奪うものだった。大き

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酒と煙草
2017年04月27日06:26

 私が酒や煙草について書くと、偏りが明らかで、公平ではないと読まれるようである。だから、このタイトルなら私が愛してやまないものについての独断的な話なのだろうと想像できる。このタイトルにギャンブル、さらには女と付け加えれば、道楽者の男の振舞い

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視覚の能動性
2017年04月26日08:09

 最近の知覚心理学の研究によれば、正常な状況なら視覚系は外界の情報を正確に受け取るのですが、視覚が誤ると、曖昧な結果をもたらすことが多くあります。「多義図形」はそのような一つ。アトニーブの三角形を眺めていると、最初すべての三角形がある特定の

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散歩
2017年04月26日06:13

 最近は保育所がオフィスビルの中に数多くつくられている。午前10時を過ぎるころには子供たちが散歩に出てくる。すると、オフィスビルの周りに元気な子供たちがあふれ出し、仕事に忙しい大人たちが歩き回る空間に入り込んでくる。

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高村光太郎 新緑の頃
2017年04月25日07:38

青葉若葉に野山のかげろふ時、ああ植物は清いと思ふ。植物はもう一度少年となり少女となり五月六月の日本列島は隅から隅まで濡れて出たやうな緑のお祭。たとへば楓の梢を見てもうぶな、こまかな仕掛に満ちる。小さな葉っぱは世にも叮寧に畳まれてもつと小さな

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多義図形の3次元化
2017年04月25日06:48

 福田繁雄の作品「潮風公園島の日曜日の午後」(1995)が今は水の広場公園にあると記したが、この作品は正面から見るのと横から見るのとでは、全く別の形に見えてしまうトリックアート。正面からはジョルジュ・スーラの「グランド・ジャット島の日曜日の午後」

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休日の過ごし方
2017年04月24日06:18

 晴れた休日は外に出たくなるのが今の季節。昨日はよく晴れ、温度も適度で、過ごしやすかった。新緑の中で多くの人たちが様々な過ごし方をしている。朝鮮半島ともフランスとも違って、子供も大人も人生を楽しんでいる。 最初の一枚はいわゆるコスプレの撮影

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 日々の暮らしを支えているのは衣食住。衣食住に登場するものたちは独特のあり方をもち、私たちが自由に使える、必ず使わなければならない、使ってはならない等々に分類できる。食べ物や衣服は何を選んでも構わないが、未成年者には酒もたばこも禁止されて

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山吹と射干
2017年04月23日04:59

 先日ヤマブキを見つけたと記したが、ヤマブキには想い出があったからである。田舎の我が家の裏庭の斜面にヤマブキが群生していた。いつも今頃から黄色の八重の花を見事に咲かせていた。先日辰巳の公園で見つけたのは一重の花のヤマブキで、八重はないのかと

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 19日に同じタイトルで書いた福田繁雄の作品「潮風公園島の日曜日の午後」(1995)が妙に気になり、探ってみた。私は「福田の作品が誰も行かない海辺の公園にひっそりと存在している。なぜこんなところにこんな作品が、と訝るしかない…今のところ私の独り占

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窓拭き
2017年04月21日05:06

 自宅の窓は自分で拭ける。だが、高層マンションとなると、窓拭きも自分ではできなくなる。高層マンションでは開けることができないFIX窓(はめごろし)が多い。だが、掃除をしなければ窓は徐々に汚れていく。そこで必要になるのが、窓拭き。窓拭き掃除に特

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八重桜
2017年04月20日05:53

 八重桜は牡丹桜とも里桜とも呼ばれるが、オオシマザクラに由来する桜の園芸品種。ソメイヨシノの開花より2週間程、遅れて開花するが、今がちょうど満開。強くなりだした陽の光と見事に絡み合い、陰影もまた見事。

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潮風公園の福田繁雄作品
2017年04月19日23:01

 日本のだまし絵、トリックアートの第一人者だったのが福田繁雄。福田は「日本のエッシャー」と呼ばれ、2009年に亡くなっている。画像は福田の「男と女の足」という作品。とってもシンプルなのに、インパクトがある。下から見上げていくと男の人の足で、上か

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 私たちの日常生活の土台は衣食住にあり、そこに独特の存在論が生まれる。私たちと衣食住のものたちとの付き合い方の基本は「いずれでも構わない」というもの。その原則が成り立つので、着物、食べ物、住宅などは自由に選択でき、商売が成り立っている。車や

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散歩する幼児たち
2017年04月19日05:41

 春になり、気候が変わると、散歩する幼児たちの列が目立つようになる。保育園があちこちにでき、小さな子供たちの集団が増えた。ようやく歩ける子供から、しっかり歩ける子供まで、色々なグループが散策する姿が目に飛び込んでくる。まだ、熱中症の危険は少

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測量船
2017年04月18日06:47

 海上保安庁は、大小各種の測量船を有し、測量・観測した結果は海図をはじめとする水路図誌に生かされている。大型測量船の昭洋などは、磁力・重力測定器のほか、無人観測艇も搭載していることから、測量船よりも海洋調査船に近いものとなっている。いつも有

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(吸うべきか、吸わざるべきか:それは問題なのか?) 人の衣食住の普通の事柄は「いずれでも構わない」という仕方で市民権が認められてきた。だから、食べ物、着物、住宅などは認められたものの中から自由に選択でき、商売が成り立ち、自由意志を行使できる

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校章
2017年04月17日06:33

 白鳳丸が有明西埠頭に停泊している。以前白鳳丸について記したことがある。その際、「東大の海洋研究所に所属していた「白鳳丸」は…」と述べた。今回煙突に描かれているマークをよく見ると、どこかで見た形。東京大学の校章をもとにデザインされたものだと

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山吹
2017年04月16日06:16

 子供の頃、庭にあった山吹が咲くのは4月の下旬から5月にかけてで、新緑の中の黄色が強烈だった。落葉の低木で、日本中に見られる。美しい山吹色の花が咲き、『万葉集』にも詠まれている。太田道灌が農家で蓑を借りようとすると、娘が蓑の代わりに山吹の枝を

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 樽と桶はどこがどのように違うのか。改めて問われると、日常生活の中の謎の姿が浮かび上がってくる。どうでもよい問いなのか、それとも生活に根ざす本質を突いた問いなのか、人によって、状況に応じて、その解答は様々に変わる。そんな面倒くさい事柄よりは

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有明の月
2017年04月15日06:16

朝太陽が昇り始めるとき、月がまだ空に残り、その存在が見えています。夜が明け、次第に明るくなる中で、月は同じように青白く、ぼんやり輝いています。太陽が燦然と輝き、月の存在を消し去るまでのわずかな間、太陽と月は空に共存し、互いの存在を認め合う

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 不安や恐怖についての叙述には様々な視点、立場からのものがあり、それこそ文学の格好の材料になってきました。不安や恐怖を客観的に扱うようになったのは19世紀末からのこと。科学的な対象としての不安や恐怖は心理的な感情ですが、その叙述は重層的で、様

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豊洲西小学校
2017年04月14日05:58

 開校は2015年4月。豊洲地区の人口増加による児童急増に対応してできた。校舎は地上4階建て(体育館棟、地上3階・地下1階建て)で、敷地面積は約1万平方メートル。校内は木材が多用され、地域・保護者参加型の教育活動が実施されている。また、23区初となる

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春の街
2017年04月13日05:40

 桜の花が散り始め、樹の若葉が目に飛び込んでくる。野外には溢れるような春の緑が艶めかしく輝いている。木の葉の姿に心が躍り、建物さえ春の中に浸り切っている。シリア、朝鮮半島と政治情勢は厳しいが、そんなことにはお構いなしに春爛漫。

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(私はカント哲学については素人同然ですが、アンチノミーの議論は妙に気になっていて、思考実験としてはおかしいのではないかと思ってきました。Facebookの友人がコメントをくれましたので、コメントへの応答も兼ねて、私がおかしいと思う理由を述べてみます

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春の東雲運河
2017年04月12日05:34

 江東区には運河が多い。辰巳、豊洲、東雲、有明といった名前は地名であると同時に、運河の名前にもなっている。道路と同じようにそれぞれの運河には個性がある。東雲運河の個性といえば人工的に中州がつくられていることである。運河の中の緑地帯といったと

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