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日記一覧

落書き雑景
2020年01月24日07:15

 落書きの代表は何と言っても文字や絵。それ以外でも文章(川柳は俳句の落書き?)、風景(ゴミ、廃墟)、風俗などへと比喩的に拡張することができる。落書きは偽物、悪戯であり、風景を汚すものというのが通り相場。落書き風景が絶景や美景と見做されること

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オオキバナカタバミ
2020年01月24日04:05

 カタバミ属のオオキバナカタバミ(大黄花片喰・大黄花酢漿草)は南アフリカ原産で、現在では世界各地に帰化植物として定着している。葉に紫褐色の斑点が多数見られることで他のカタバミと識別が可能(画像参照)。春先に鮮やかな黄色の花を多数咲かせるが、

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 浄土真宗では異端、異説のことを「異安心(いあんじん)」と呼びます。代表的な例に、十劫安心(じっこうあんじん、阿弥陀仏が十劫の昔、本願をたてたときに、既に私たちは助かっている。だから、誰でも死んだら成仏できる)、知識帰命の異安心(ちしききみ

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ウメの花
2020年01月23日05:55

 今年のウメの花を昨日初めて見た。何ともいい気分で、花の少ないこの時期に久し振りのウメの花とその馥郁たる香りを楽しんだ。画像から匂いも感じてほしい。 ウメ(梅)は、バラ科サクラ属の落葉高木。5枚の花弁のある1センチメートルから3センチメートル

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 日本に生息する動植物は日本固有のものだけでは決してなく、実に国際的なのである。そして、それは現代だけでなく、大昔からのことで、特に帰化植物はいつの間にか在来種として市民権を得てきた。何代か繰り返せば、在来種として認められることは「三代続け

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マンリョウの紅白の花
2020年01月22日05:02

 マンリョウ(万両)は、ヤブコウジ属の常緑小低木。冬に赤い実をつけるため、実と濃緑色の葉を観賞する縁起植物として親しまれてきた。江戸時代から実の色が違ったり、葉に斑が入ったり、縮れたりするものなど園芸化が進んだ。明治に多くの品種がつくられ、

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 経済協力開発機構(OECD)の2017年の集計によれば、日本への移住者(90日以上滞在予定)数は43万人で、これはドイツ(172万人)、USA(118万人)、イギリス(45万人)に次ぐ数で、日本は第4位。2019年での在留外国人の数は280万人を越える。日本の総人口の

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アオキの赤い実、青い実
2020年01月21日05:54

 アオキは既にここでも紹介したが、アオキ属の常緑低木。「アオキ」という和名は常緑で、若い枝も緑色のため。日陰に強い庭木として知られ、現在では自然のものより人が管理する数の方が多いほど。実際、湾岸地域にもあちこちに植えられている。 3月から5月

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(ミヤコグサ(エボシグサ)の続き) ミヤコグサとセイヨウミヤコグサがタンポポとセイヨウタンポポの関係によく似ていると既に述べたが、その辺の関係が妙に気になってしまったのである。一応既述のものを再録しておこう。 私が湾岸地域で初めて見たミヤコ

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 私が湾岸地域で初めて見たミヤコグサの群生は2m四方の小さなものだった。ミヤコグサは日本の各地から中国・台湾・ヒマラヤにも生育する多年生草本。路傍や荒れ地に生育していて、花期は長く、春と秋に数多く花を開く。冬の今でも花をつけている。近寄ってみ

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 これからの話は私の感傷的な個人的想い出。恐らく似た想い出は団塊の世代がもったであろう経験で、私たち団塊世代以前の人たちが経験した、今はなき自然であり、その後の子供たちには想像しかできない貴重な経験なのだと思っている。日本の田舎で育った団塊

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フユザクラの花
2020年01月19日04:18

 フユザクラ(冬桜)は本州を原産とするバラ科の落葉高木。一般的にはヤマザクラ(山桜)とマメザクラ(豆桜)の自然交配によってできたものとされる。主な開花期は11−12月と4月の年2回であるが、その間も細々と咲き続ける。冬に咲く花芽は全体の3分の1であ

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 人の好奇心がもっぱら形而上学的な探求に向けられたのがギリシャ時代。熱やエネルギーを伴わない研究活動は人に影響を与えても、地球にはおおむね無害な活動だった。キリスト教が支配するようになると、好奇心は悪として人の心のうちに閉じ込められ、欲望と

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 ギョリュウバイはフトモモ科ギョリュウバイ属の常緑低木で、ニュージーランドとオーストラリア南東部が原産。ギョリュウバイの名は、ギョリュウに似て葉が小さく、花がウメに似ていることからついただけで、ギョリュウ科のギョリュウ(檉柳)ともバラ

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 秋が深まると、鮭の遡上の季節となる。サケには母川回帰本能があり、秋には自分の生まれた川を遡上する。以前は本能で生まれた川に戻ってくると言われるだけだったが、今ではサケが自分の生まれた川の水の中に溶けているわずかな物質をかぎわけて生まれた川

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介入と二値性の原理
2020年01月17日05:33

 過去の歴史は決まっていて、その歴史を私たちは変えられない。 私たちが変えることができるのは未来の事柄である。これら言明は誰も疑わないような自明の真理の典型例と考えられています。過去は私たちの認識、知識とは関係なく決まっていて、未来は私たち

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ヤエコデマリの花
2020年01月17日04:30

 コデマリは庭木としてよく使われるが、八重咲きのものがヤエコデマリ。共に江戸時代に中国から渡来。コデマリほど丸い鞠の感じはないが、一つ一つの花が柔らかい感じで何とも可愛い。葉はコデマリより細長く、葉の上半分にある鋸歯の切れ込みも少ない。 ヤ

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 大抵の人は「人格」が何かと問われると、それが茫洋としていても、個別の性格や性質とは違うことに気づくのではないでしょうか。そして、人権や人間性といった語彙と共通すると感じる筈です。「品格」と「性格」は明らかに異なり、英語ならcharacter(性格

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ツバキの花
2020年01月16日04:23

 サザンカやカンツバキが多い湾岸地域にはツバキもある。ツバキ(椿)はツバキ科ツバキ属の常緑樹で、光沢のある濃い緑の葉が特徴。厚みのある葉の意味で「あつば木」、光沢のある葉の「光沢木(つやき)」等、いずれも花より葉の美しさが名前の由来となる。

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それぞれの正義
2020年01月15日08:28

 先日右京さんの正義について述べた。未だに人気のテレビドラマ『相棒』の杉下右京さんは共同体、国家といった組織の安泰より正義を優先する孤高の一匹狼。高倉健が人情ではなく義理のために戦うように、右京さんは警察組織の存続、維持などより、あくまで法

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 タイトルの人格を基本にして、その類推として村格(柳田國男)、都市格、さらには国の品格等々、「格」があちこちで使われてきた。 大阪商工会議所の会頭を務めた大西政文の著書『都市格について 大阪を考える』(1995)の刊行によって、広く政財界や都市

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アイスランドポピーの花
2020年01月15日05:28

 アイスランドポピーの花がもう咲いている。流石にまだ二輪だけだが、春の訪れを感じる。アイスランドポピーはケシ科ケシ属の多年草。シベリアが原産で、ケシの中では最も広く栽培されている。普通に「ポピー」といえば、この花を指す。高さは30−40cmになり

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ローズマリー
2020年01月14日07:50

ローズマリー「ミスジェソップスアップライト」(Rosmarinus officinalis 'Miss Jessopp's Upright') ローズマリーには沢山の種類があるが、何とも長い名前のこのローズマリーはイギリスで昔から栽培されている品種。細葉で清楚な姿で、スカイブルーの花を

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三色すみれに触発されて
2020年01月13日09:29

 クロード・レヴィ=ストロース(1908〜2009)はフランス人の社会人類学者、民族学者。大学で法学と哲学を学び、大学時代はマルクス主義の影響を受け、社会主義運動を行っていた。その後、民俗学、人類学を研究し、ブラジルで先住民のフィールドワークに取り

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 スミレ科のスミレ属(Viola)にはスミレ、パンジー、ビオラなど多くの種が含まれる。パンジー、ビオラは、ヨーロッパに自生する野生種から育種され、かつては大輪のものをパンジー、小輪で株立ちになるものをビオラと呼んで区別していたが、複雑に交雑され

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 芭蕉は自らの俳諧を求めて徘徊し続けました。芭蕉は発句の自立としての俳諧を求め、自ら推敲を重ねるという編集方法を生み出しました。芭蕉の旅先は大都会ではなく、奥の細道にある小さな町や村落であり、人里離れた自然、荒れ野であり、その風景を求めて彼

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 ソシンロウバイは、中国中部原産で、日本には15世紀初頭に渡来したロウバイの変種。「蝋」は蝋細工のように見える花の姿から、梅と同じ早春に花を咲かせることから「梅」がつくが、バラ科の梅の一種ではなく、ロウバイ科の落葉低木。そのロウバイの花は中心

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 私たちは生きている世界は実に様々です。常識的な日常の世界、個人の精神的な世界、科学的な世界等々、複数の世界が共存し、それぞれ相対的な位置をもっています。そのような多様な世界の中から二つの異なる世界を取り出し、比べて見ましょう。そして、それ

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 「水仙」の音読みが「スイセン」。それは中国古典「天隐子神解章」の「在人谓之人仙,在天曰天仙,在地曰地仙,在水曰水仙,能通变化之曰神仙。故神仙之道有五,其渐学之门则一焉」(仙人は、天にあるを天仙、地にある

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 嘘しかつかない狼少年が「今自分が言っていることは嘘だ」と自己言及(self reference)したとき、それは嘘なのか、と問われてどう答えますか。「自分は嘘つき」と叫んだのが狼少年で、その狼少年は嘘しか言わないのですから、「自分は嘘つき」は嘘になり、

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