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2019年12月07日07:00

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マンリョウの赤い実

 マンリョウはヤブコウジ科ヤブコウジ属の常緑低木。日陰にも耐えるため、昔から和風庭園の下草として使われてきた。秋から冬になる赤い実は艶やかで美しく、鉢物としてセンリョウなど共に正月飾りに用いられる。同じように赤い実をつけるセンリョウより美しく、価値が高いとして、江戸時代中期以降から「万両」と称されるようになった。これらと共にアリドオシ(別名が一両)を植え、「千両、万両、有り通し(お金がいつもあるの意)」と縁起を担ぐのが習わし。
 花の少ない冬に美しい実をつけるものはセンリョウ、マンリョウの他にもあり、それらにもカラタチバナ(百両)、ヤブコウジ(十両)、そしてアリドオシ(一両)と、お金の名称が使われている。
 マンリョウは江戸時代から栽培されており、多数の園芸品種が存在する。幹は根元で枝分かれせずまっすぐ上に伸び、先の方で小枝をまばらに出す。7月頃に1cmに満たない小花をたくさん付け、その後実をつけて晩秋から冬に赤く色づく。実は枝にぶら下がるようにつき、夏まで落ちずにそのままの状態を保つ。
 「万両」と「千両」の名前の違いは、千両は葉の上の方に実をつけ、鳥に食べられやすいのに対し、万両は葉の下に実をつけるので、食べられにくく、 その分、実がしっかり残るからとも、あるいは、万両の実は垂れ下がり、千両は上向きにつくので、万両の実は重く千両の実は軽い、との理屈からこの名になったともいわれるが、定かではない。

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