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2019年09月21日05:28

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集団の美?

 生き物の爆発的な発生、誕生は珍しいことではない。大量のバッタが空を舞い、魚の大群が海の色を変える。圧倒的な数量はある種の美しさを生み出し、私たちは集団や全体のもつ美しさに驚嘆する。一面のトウモロコシやラベンダーの畑、シバザクラの丘陵、コスモスやヒマワリのお花畑等々、そのどれもが見惚れるほどの壮観さをもっているのだが、同時に多くが人工的なもの、私たちが意図的につくり出したものであることに気づく。水が張られた棚田に見惚れると同時に、それが人の苦労の結晶であることにも感心するのである。どれも自然の美しさのようでありながら、人工的な美しさがそこに加わり、合作なのだということに気づく。考えて見れば、純粋に自然の美があるとしても、人工の美は自然美の組み合わせや自然美に手を加えたものがほとんど。
 そこで、画像を眺めてほしい。それは花が咲き誇るヘクソカズラの群落。典型的な雑草集団で、比較のためによく公園などで見掛ける園芸用のアベリアの花の集団を挙げておこう。私などはアベリアではなく、ヘクソカズラにどうしても目が行くのだが、アベリアに美しさを感じるならば、同じような美しさをヘクソカズラに感じるだろうか。雑草の逞しさを感じながらも、それと同時にこれほど見境もなく花をつけて先行きが心配だ、これほどの数の花は無駄ではないのかなどとつい余計なことを考えてしまう。一面のコスモスの花に感じる美しさをヘクソカズラに感じないのは偏見なのだろうか。

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