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2017年03月30日06:31

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「海洋気象観測船」

 有明と台場ののぞみ橋の近くには巡視船がよく停泊している。この日は珍しく5隻も停泊中。よく見ると、様子の違う2隻が目に入る。巡視船ではない。何だと気になり、その答えを調べてみる。その答えがタイトルの名前。
 気象庁は、地球温暖化の予測精度を上げるため海水中、大気中の二酸化炭素の監視し、海洋の長期的な変動の観測を行うために、北西太平洋と日本周辺海域で「凌風丸」と「啓風丸」の2隻の海洋気象観測船で定期的に海洋観測を行っている。
 観測船は、海の表面から深層に至るまでの水温、塩分、溶存酸素量、栄養塩、そして海潮流などの海洋観測、さらに海水中および大気中の二酸化炭素濃度などを観測している。
 日本は1920年代から船舶による気象観測を始め、現在も気象庁が「凌風丸」(3代目)と「啓風丸」の2隻で観測を行っている。その2隻が仲良く停泊中だったのである。
 貨物船、クルーザー、ヨット、漁船等々、東京湾には様々な船がひしめいている。だが、この2隻は特殊な船。金儲けのためでない船は地味だが、品がある。巡視船はパトカーのようだが、この2隻にはそんなカッコよさはない。だが、商売でも、遊びでもない船は不思議な味わいをもっていて、それが見飽きない理由になっているようである。

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(右の3隻の船腹にはJAPAN COAST GUARDとある)

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(見えているのは「啓風丸」)

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(左手が「凌風丸」、右手が「啓風丸」)

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(凌風丸)

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(啓風丸)
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