■若者よ、想像して その宴会・行動の先にある感染リスク
(朝日新聞デジタル - 03月31日 10:05)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6028786
十年前まで、大阪の公立高校で教員をしてきて気が付いたことですが、
それは年年歳歳、若い衆の想像力が貧困化していることでした。
若い時代の我々(団塊世代)に比べても、
彼らには「こうすればこうなる」といった当然の思考力が
著しく減退、あるいは枯渇していることでした。
愕然とした僕は、その原因について探ってみました。
そして到達した結論は「偏差値教育」だったのです。
彼らがもっぱら熱中している大学受験のための勉強(クソ勉強)は、
四択問題の解法に長けること、ただその一点に収斂するのです。
毎日毎年無味乾燥なこの作業を繰り返すうちに、
彼らの想像力(つまり人間力)が育たないのは当然の結果でした。
学習の基本とは「ことば」です。
「ことば」とは、想像力の塊なのです。
ことばに鋭敏に反応を示す若い衆が、どんどん減っていくのです。
彼らの顕著な特徴は、解に導く論理的思考よりも、解そのものです。
従って、彼らは解説を聞きたがりません。
「何故そんな答えになるのか」という推理には興味などなく、
「答えは何ですか?」と異口同音に尋ねます。
つまりWHYではなく常にWHATなのです。
武漢肺炎の蔓延を食い止めるために、都道府県の首長は若い衆に
『想像力を働かせて』と必死になって訴えていますが、
「明日は我が身」を想像する力に欠けている彼らに何を訴えても、
たぶんその努力が報われることはないでしょうね。
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