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2018年11月14日16:12

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「ラク」ではなかったけど

■社会人調査:ラクしてお金を稼ぐことに「罪悪感」はありますか?
(TOKYO FM + - 11月13日 12:10)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=257&from=diary&id=5373896



大学に入っていちばん驚いたことは、
 
特別に予習などしなくても理解できる程度の英語の教科書、
 
例えばO HenryやHenry Jamesなどの教科書に
 
英文科の学生でさえ、四苦八苦していることでした。
 
内心「オマエらよ〜それで英文科に入ってきたな?」と思いましたね。
 
ましてや、他学部の学生に至っては「押して知るべし」のレベル。
 
ビックリするとともに、「これは一儲けできるんちゃうか」と思いました。
 
「訳本」を出して稼ぐ仕事です。
 
いつの時代も変わらないのは、他人の弱みに付け込む商売。
 
 
1年生はもう間に合わなかったから、2年生になる前に準備を始めました。
 
まず2年生の先輩からその年度に習った教科書を譲り受け、
 
翻訳を始めました。
 
だいたいどの教授も、前年度の教科書を次年度も使うから安心。
 
 
数学はからっきしのアホでしたけど、英語は得意中の得意、
 
だいたい一晩で一冊のペースで翻訳終了、
 
他学科、他学部の教科書を集めたら、50冊を越えました。
 
冬休み、春休みを費やして仕上げたあとは印刷作業。
 
当時は、輪転機にガリ版の蝋原紙の時代。
 
これは悪筆の僕には到底無理だから、
 
クラスの女の子を雇い、蝋原紙一枚に500円払う契約をしました。
 
(ただし、支払いは1000部以上売り上げがあった場合ですが、
予想外に売れたので、彼女たちは引き上げを要求、一枚700円に)
 
当時の学生アルバイトの日給が、1380円だったから、
 
こんなに旨い儲け話はなく、彼女たちは大喜び。
 
文学部自治会のガリ版と輪転機を使い、わら半紙インク代は自弁。
 
各300部ずつ、だいたい7000部刷って、
 
文学部自治会別室で連休明けから販売。
 
一冊500円の訳本が飛ぶように売れました。
(当時、まだコピー機械がなくてラッキーでしたね)
 
学生の身分としては、途方もないお金が入ってきましたが、
 
決して「ラクをして儲けたお金」ではありません。
 
アイデアと得意技が生んだ収入です。
 
このお金で、学費と生活費を賄い、親からの仕送りも断りました。
 
ずいぶん親孝行な息子でしょ。
 
(次の年、文学部自治会を占拠した中核派が
売り上げの2割をカンパとして要求してきたから、
速攻で断り、吹田市教組の輪転機を使わせてもらいました)
 
 
3年生4年生には、女子が我が家に泊まり込みで手伝ってくれました。
 
こうやって英語漬けの3年間だったので、思わぬプラスもありましたよ。
 
4年生のとき日本英語検定の1級を取得できましたから。 
 
学生時代、お金に困ったことは全然ありませんでしたね。
 
 

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