ソ連崩壊の理由�� 経済システムの欠陥：
1990年代のＮＨＫ特集のドキュメントを見たとき、
「これじゃ社会主義が崩壊するのも無理はないな」と思いました。
周知のとおり、社会主義経済は「計画経済」です。
有名なものは「五か年計画」があります。
つまり5年前に予め経済成長を予測して、資材準備、官僚体制、
執行実働部隊を、その目標を達成すべく整える、というシステムです。
何しろ社会主義ですから、ノメンクラツーラが立てた計画は絶対で、
途中変更は認められないのです。
ところが、経済成長という「神の見えざる手」は
予測できないというのが経済学の基本。
自由主義経済でも、スーパーコンピュータを使っても予測できないものが、
社会主義エリートどもに予測できる訳もないじゃありませんか。
このため政府の資材倉庫には、10年かかっても使いきれない資材が溢れる一方、
全く足りない資材が他方に出る始末で、身動き取れない結果になり、
天文学的な無駄が累積したのです。
一言で結論すれば、社会主義計画経済は自由主義経済に比べて
出生時から、競争力というＤＮＡの面で決定的に劣っていたのですよ。
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