パニック

太田光「洗濯できる利点ある」アベノマスクに理解
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　新しいというだけで他の感染症と大きく変わることは無い。古くてもう怖くなくなった慣れ親しんだ感染症はたくさんある。そしてそういうのは全部野放し今もそこここにいる。
　毎年仕様変更して入れ替わり立ち代わり登場するインフルエンザではだいたい毎年一万人以上が死亡する。ピーク時には一日に百人ほどが亡くなるという統計。慣れちゃったものは一々追いかけないから報道にはならないけど、毎年どこかでクラスター感染してオーバーシュートしている。間違いなくイベントや学校や満員電車などで感染は拡がり夜の酒場などで人から人へうつっている。意識にのぼらないからロックダウンしないだけ。ひどくなると学級閉鎖する程度。死んだ人も報道されない。

　「新型で未知だから追いかけましょう。」その背景には人々の恐怖がある。八割方無症状か軽症、症状が出る場合は風邪と肺炎に同列、高齢者持病持ち過労疲労と言った弱った人は亡くなることもある。どれ一つとってもよくある感染症の範疇を超えるものではない。飛びぬけて危険なウイルスではないのが現状だけれどもお薬が無いということと未知というところに付随する恐怖感がこのウイルスに限っては追跡と隔離を必要とさせる。

　インフルエンザでここまで大規模な社会規制が敷かれたということも無い。医療崩壊が起きたということも無い。それはこの新形コロナほど厳密に追求と隔離を必要としないから。

　今、「アッコにおまかせ」では、「現金給付がどうなるのかと思っていたらマスク二枚、」、とか、「何とか戦隊のレッドも感染、若い人もかかるんです。」、とかやってるけど感染症だから当たり前。現金給付しない代わりにマスクを二枚配ると言っているのでは無いのに一緒くたにして関連させたり。言ってみればこういうのが「大騒ぎ」、の実態になっている。

　マスクが品不足で全員に行き渡らないということで政府が布製のマスクを二枚づつ配るという話、いちいち賛否両論が巻き起こったりする。そもそも自分で作れるだろうっていうもの。「うちは5人家族だから二枚じゃ足りない。」、という声も。ハンカチ折りたたんでゴムひも付ければマスクになるんだから自作したらと思う。日本人はここまで劣化したのかとそっち方面で危機感が湧いて来る。

　何しろ依存体質が育つばかりの消費者人生では何でもどこかの誰かが提供してくれるものだと思っているからおねだりと批判に終始する。買占めと上部批判。事の大小も重い軽いも優先順位もわからなくなっていちいち大騒ぎする。こういうことをパニックに陥ると言うんだろう。