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2020年02月21日12:17

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完璧な対応場所

■感染防止策に批判噴出=クルーズ船対応、反論に躍起―政府
(時事通信社 - 02月21日 08:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=5981300

 「クルーズ船だからこうなったのか、」、ということをまず思う。仮にこの船の3700人あまりの人がすっぽり収容出来るどこかの空きマンションがあったとしてそこで同じように建物に缶詰めで隔離政策をとっていたら問題は起きずに新たな感染拡大もせずに二週間を乗り切ることは出来たのだろうか。

 そもそもクルーズ船内で各居室に待機する形がとられるようになる前まで、そこは言ってみれば洋上のマンションでありデパートでありレストランでありダンスフロアでありゲームセンターでありといった小さな都会みたいな状況だったはず。みんなそれぞれ楽しい旅行気分を持ち寄って歩きまわったり出会いを楽しんだりしていたのだろうから多くの感染はその時期の間に広まった可能性の方が大きい。

 自室待機となった検疫のためのこの二週間というのは陽性者であれば何らかの発症が見られるだろう時間にもなっている。検査が実施されたのも陽性者の発表が行われているのもこの検疫期間に入ってからのことなのであたかも閉じ込められている間に次から次へと新しく感染が広がっているというような印象を船内の当事者も検疫関係者も陸から眺めている人間も想像しがちだとは思う。しかし、感染の真実はそれ以前の楽しい船旅の間に起きていたものの方が多いのかもしれない。

 吸気や送気の関係で各部屋の空気が混じってしまうなどの構造上の問題があれば検疫期間にも感染拡大していくこともあるのかもしれないけれど、もし一部屋一部屋がそれなりに別々に仕切られているのだとすれば自室待機以降に新しく広がった感染というのは楽しく歩き回っていたころと比べたらかなり少ないと見たほうがいい気もするのだ。ただいつどのような形で感染したのかということを明確に知ることは出来ない。そこに人々の不安をあおる構造はひとつ潜んでいると思う。

 結局、今問題だということを言い出す人の背後には不安要素の陰がある。心の中の不安を源泉にして感じたり考えたりしたことは不安材料としてこれもまたウイルス同様に感染して行く。根拠があるとかないとかそういうことを軽々と超えるのが不安という不確かな心の特性。

 船だろうが病院だろうがマンションだろうが何でもいい、陽性の人々と陰性の人々が同じ建物の中に混在する状態で建物を封鎖する。そして誰が陽性で誰が陰性なのかはわからない。という状況下で完璧な対応が出来る完璧な避難所なんてあるんだろうか。

 どちらかと言えば船というのは陽性の人だけを集めて隔離管理をするというような条件で使うならかなり良い隔離避難場所になるのではないだろうか。中国では空き地に隔離病棟を突貫工事で作ったりした。陽性者を集めて一所に閉じ込めておく場所は対応策としては必要だということだ。日本にはそういう隔離施設はない。病床ベッドは街に混在する形。これでこれからの感染拡大に臨むという状況だ。

 もし、このクルーズ船のこの事態が原因でクルーズのキャンセルが相次いだりした場合、隔離施設代わりに使うことも出来るんじゃないのかと素人は浅はかにちょっと思ったりもする。新しいベッドを混在する街の中で無理やり作るよりクルーズ船を貸し切って隔離管理病院として使うのだ。
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