日本人の対応

■武漢滞在邦人、希望者全員を帰国＝新型肺炎に対応―安倍首相方針
(時事通信社 - 01月26日 19:01)
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　ここ数日、結局春節が始まった24日辺りからの話になるが武漢発の新型ウイルスによる肺炎の話題が目立つようになって来た。ここＭＩＸＩでもニュースを読むと色々なコメントが寄せられている。

　「中国政府の対応が遅すぎ、」　「中国人日本に来るな、」　「中国人本当に迷惑、」　「日本政府何やってる。」　危機感を募らせる人々はこんな感じ。

　日本政府は、「必要以上に心配しなくていい。」　そして今日になって武漢在住の日本人のうち希望者については中国政府と調整を図ってチャーター便を用意するなど対策するので申し出るようにとの御触れ。ＭＩＸＩ内の危機感層とはかけ離れた比較的受け身で様子見い見いの対応となっている。


　今現在の日本は、発症者が3人確認されているということ。どこの国籍の人かどうかは正式な発表は無いものの全員春節がらみの渡航中国人らしい。そしてその他にも保菌者かもしれないかなりの数の中国からの渡航者が日本各地に入国している状況。つまり日本の国全体がちょうど一か月前の武漢市と大体同じような状況にある。

　中国と違って新型ウイルスともう既に発覚したのちの保菌国となった日本はどういう対応を取るのが好ましいのか。ＭＩＸＩの危機感層の意見を尊重するなら患者が確認されている地域は封鎖が必須ということになるだろう。陸海空日本からの出発も禁止。しかしそういう動きはまだ見られない。海外に出て行く日本人も相変わらず多くいる。現時点で発症から一か月以上が過ぎた中国では2千人以上の感染者が確認されて死亡者が50人を超えている。中国国内の多くの地域に発症者が確認されて感染の広がりが国に蔓延した状況、そして正月休みを返上して政府が会合をもって規制が大規模に始まった模様。武漢の閉鎖は日本に置き換えれば関東閉鎖とほぼ同じ。中国からの国外旅行の制限。各都市間の移動禁止。これを再び日本に置き換えれば年末年始の国内移動禁止海外旅行禁止というようなかなり厳しい対応となっている。


　何が起きていてどうなって行くのか、ウイルスも未知なら先行きも未知である。変にどこの国の人が悪いとか、危機感や嫌悪感ををあらわにしたところで状況が変わるわけではない。日本も含めて保菌国となったつまり中国と同じ立場に立たされた何か国かの国々が突発的に規制をかけられるかどうかにかかっているのかどうかも判断は難しい。今この段階で海外旅行に出かける日本人は無責任で自己中心的だと一部からは手厳しく非難されている春節休暇で日本を訪れた中国人と同じ立場にある。明日空港から海外へ出かける予定の日本人は自粛出来るのか、自粛するべきなのか、自粛を強制するべきなのか。そういう立場にある日本人もおそらくほとんどの人が何食わぬ顔で海外へ出かけて行くんだろう。


　色んな憶測と発想と発案と提案が渦巻くなか結局どうあがいても受け身な立場でしかいられない私一般庶民は落ち着いて動向を見守る以外に無い。どこの国の人間だということではなく人々の予定や行動を規制することは難しいものだ。節制を心がけて情報をよく見てそして静かにしていること。せいぜい栄養のあるものを食べてよく眠ってウイルスに負けない体を準備して普通に暮らす。そういうことで見守る立場をとる以外にないんだと思う今日なのである。