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2020年01月25日20:53

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感覚

今の若者は手回しウィンドウを知らない? 自動車学校のツイートが話題に
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=85&from=diary&id=5948844


 アクセルとブレーキを踏み間違える事故。


 こういうことが頻繁に起きる傾向にあるのは運転手の高齢化が主な原因だと言われている。しかし自分はそれだけではないような気がしている。運転席周りをはじめとする生活全般において感覚に直接連動する形状や仕組みを持った道具が減りつつあることが隠れた原因になっているような気がしてならない。

 このような手回し式のウインドウ開閉装置というのは使ってみればわかるけれども回転の方向によって窓が開いたり閉じたりする構造になっている。つまり感覚的に出来ている。感覚と連動する仕組みになっているのだ。目を奪われることも無いし文脈で考える必要もない。

 世の中には便利な道具が様々な状況に対応して進化した形で登場して来る。便利な道具達は我々の暮らしを助けてくれているが例えばその代表例としてスマホなどの製品を観察してみると、のっぺらとした板であり操作の仕組みも画面に目を奪われる構造を採用している。平板な操作パネルの上に浮かび上がるタッチスペースを間違えると操作は完結しない。つまり感覚的ではなく認知と判断を強制する仕組みになっている。どうしても目と思考を奪われる性質を持ったものに出来ているのだ。

 人間の脳において直感や反射というような活動と認知判断というような活動は同じ部分で担うものではなく脳の別々の部分が役割分担する形で別々に担っている。それぞれがそれぞれに機能するように出来ている。車の運転席周りを見渡してみても感覚的に利用できる操作方法を取り入れたものと目で見て押すべきボタンを間違えないように判断しなければならないようなものが混在している。つまり、運転という感覚的な作業中に認知と判断というまた別の作業を強制される状況が同じ車の中の操作機能に混在しているということになる。こういうまどろっこしさは車が新しくなればなるほど増えているような気がする。新しい車は文脈的に覚えることが多いのだ。つまり覚え方が直感や反射機能と被らない。この混在がそのまま運転操作の混乱につながっているように感じてしまうのだ。

 車の運転において必要不可欠な最優先要素と言えば直感や反射機能になると思う。それを出来るだけ純粋に単純に最優先させるための運転席を実現するべきではないのか。よって運転席での機能と仕組みを考えるならできるだけ直感や反射に同列同系統で付随する感覚的な操作が出来る道具の仕組みを揃えるべきなんだろうと考える。道具の操作方法を脳機能側から統一することで多少なりともアクセルとブレーキの踏み間違えのような混乱が起こることを減らせるような気がするのだ。そういう観点からすると手回しウインドウは間違いなく現役採用されるべき道具の仕組みを持っていると言える気がする。

 
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