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2020年01月25日12:42

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許容範囲

■植松被告「自分は責任能力ある」 無罪主張の方針に反対
(朝日新聞デジタル - 01月24日 13:04)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5947479


 利用者家族は疲弊しているという現場での受け止めや福祉の財政に思いを至らせるあたりまでは別に一般社会人としても職員当事者としてもあったからと言って悪いことではないと思う。多くの人が様々な矛盾や逡巡を抱えながら働くのが職場だと思う。とりわけ医療福祉の現場にはそういった悩みは付き物なんだろうと思う。

 そのあとの展開に関しては早計だし浅はかすぎるし残忍極まってしまっているし人道から完全に外れてしまっている。安楽死が解決の唯一の方法だという短絡的な単一的な思考も間違っている。多くのことをこの人は一足飛びにまたぎ越して自分の思考に固執してしまう。もっと多様で個別の詳細に満ちた豊かな関係性の広がる世界だというところまで思考の範囲を広げるべきだと思うしそうすることで職場環境に生きがいを見つけ出して働く人も多いはずだ。つまらない退屈な日常も視点や立ち位置を変えるだけで違う側面に出会うということはある。そうやって世の中の多様性に気が付いていくことで新しい目的も生まれる。動けない人にも名前があり親があり個々の人生がある。どんな人生を送っているのか関心が持てないというのならそれはその職業に向いていないということなんだろう。

 病気や障害は決していいものではないから病院や福祉施設では問題を抱えた日常がいつもいつも展開している。健康な人だって常にそういう状況とくっついていれば疲れてしまう。それはわかる。追い詰められているなら少し離れて全く別の仕事に転職すればよかった話だったとも思う。また、いろんなことが便利でなんでも一足飛びで目的に到達出来得る世の中でどっぷり過ごしているとこういうつるつるで短絡的な思考に支配されかねないという人間の落とし穴に注意しなければいけないということも感じた。どんな凶悪な殺人犯もやはり同じ人間だとは思う。
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