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2020年05月25日16:22

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オンライン読書会 スター型からメッシュ型への試み

第一回カフカ「変身」、第二回カミュ「ペスト」と、
これで二回オンライン読書会を主催して、自分なりにZoomでのオンライン読書会の問題点が見えてきて、その改善方法について実験してみたのでそれをシェアしたいと思う。
(需要があるかはわかりませんが。。。)

対面式であってもオンラインであっても、読書会の良さは、やはり本についていろいろな角度から話し合える点だと思う。

そのためには活発な話し合いがなされるべきだが、初対面の人が多いテーブルだと、しばしばファシリテーターとだけ話す、という状況がうまれがちだ。しかし、参加して良かった、楽しかった、と思うのはたぶん色々な人と本について話し合うことができたときじゃないかと思う。

前者を「スター型」、後者を「メッシュ型」と呼ぶなら、初めは「スター型」のコミュニケーションで始まりつつ、徐々に「メッシュ型」になっていくのが読書会の醍醐味であり、それが理想の形だと思う。(添付の図参照)

ところが、Zoomでの読書会の場合、なかなか「メッシュ型」のコミュニケーションになりにくい、と感じた。主な理由は以下。

□主な理由
・オンライン特有の「間」があり、いま自分が喋っていいのか?と黙りがちになる。
・他の人のリアクションが分からないため、今自分の話に他の人が興味を持ってくれているのか分からない。(対面の場合では相槌や笑い声などで聞いている人のリアクションが分かったが、オンラインだとそれがわかりにくい)

以上のような理由から、オンライン読書会では「スター型」のコミュニケーションが強化される感覚があった。そこで事前にZoomの「反応」機能の中にある、「拍手」と「サムズアップ」ボタンをまず全員に押してもらい、動作確認した上で、試験的に以下2つをぼくのテーブルの参加者にお願いした。

□お願い
1) 発表者が喋る前と後で「拍手」または「サムズアップ」ボタンを押してもらう
2) 「お、いいこと言ったな!」という発言に対しては「拍手」または「サムズアップ」ボタンを押してもらう。何度でもOK

1) の意図は、以下。
1-1 話す側は、勇気づけられる効果がある。
1-2 聴く側は、ボタンを押す心理的障壁が低くなる

2)の意図は、以下。
2-1 話す側は、勇気づけられる効果がある。
2-2 聴く側は、話す側の進行を止めないで自分の興味のある話題を表明できる
2-3 ファシリ側は、誰がなにに興味を持ったか把握できる。

□結果
ほぼ意図通りの結果が得られた。
特に2-2、および2-3の効果は絶大で、これは対面の読書会を超える良さがあったと思う。
例えばAさんの話が終わった後で、「今Aさんが〜と発言した時にBさんが拍手していましたが、Bさんはどこに感心しましたか?」などと話を振ると、メッシュ型のコミュニケーションへの移行が促進される感覚があった。
参加いただいた皆さんからの評判も上々で、これは次も続けていこうと思う。

次は「読書会後の懇親会をどうするか?」かな。問題点は以下
・会議室に人数が多いと話す人、聞く人に別れてしまう
・みんな家なので、じゃあそろそろこれで…と言いにくい

関西猫町は、トピック毎にテーブルを分けて、好きなテーブルに行っていた、という話を聞いたので、それを採用するのがいいかも?時間も40分一区切りにする、など。

次回は6/28(日)20時〜(日本時間) ジョージ・オーウェルの「1984年」でオンライン読書会しますので、ご都合よろしい方いらっしゃればぜひご参加ご検討くださいませ!
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