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2020年11月14日23:51

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大上家の一族

 木馬亭で浅草21世紀「大上家の一族」を観劇。オープニングの舞舞夢は、大上座長としのはら実加さんが松田聖子「風立ちぬ」を踊る。漫談のような前説が楽しく、座長が渡世人になって去るシュールな幕切れ。
 今月は歌のゲストがなく、おののこみちさんの歌謡ショー。そしてフリーパーのコントはGo Toトラベルで半額で高級旅館にやって来た客と従業員のやり取り。従業員が客を「貧乏人」と呼び、クーポン券を巻き上げるが、それを屁理屈で正当化する。めだちけん一さんの攻撃的トークと、それを受ける座長が絶妙。
 今月の芝居は「大上家の一族」。家にとりついている幽霊一家。全員が笑い茸を食べて笑い死にしたので、特に笑う人間を呪う。そこへ新たな入居者がやってくる。テレビ番組の企画で事故物件に住み、心霊現象を撮影しようとする芸人トリオだ。
 3人はあまりに霊感がなく幽霊に気づかない。幽霊一家も生前はお笑い劇団主宰だったので、3人を応援し始める。
 「犬神家の一族」のテーマ曲に乗って始まるが、これは「事故物件 恐い間取り」のパロディ。幽霊一家に貞子や犬神佐清もどきがいるのがおかしい。
 幽霊たちが見えないはずの芸人たちが、微妙に反応する演劇ならではの可笑しさ。そして霊感のある先輩芸人が通訳になったり、連れて来た坊主とのやり取りがいい。いずれもアドリブ交じりで、出演者の芸達者ぶりが見えて楽しい。
 幽霊一家は大笑いすれば成仏するが、3人のコントがそこまで笑えない。これは残念だが、あの幕切れに繋がると見るべきか。いずれにしても先月以上に楽しめた。
 今回は団体客が入ったらしく、久しぶりにお客さんが多い。この手の芝居は周囲も大笑いすれば楽しさが増す。またお客さんが戻ってほしい。
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