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2020年07月21日21:45

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今週のオークラ

 上野オークラで池島ゆたか監督94年作品「お姉さんの性生活 抜かせ放題」(公開題『どスケベ姉さん ハメ狂い』 原題『姉妹はソレを我慢できない』)。親の遺産で高級マンションで悠々自適の女子大生。付き合っている教授を連れ込んでの性生活も充実。そこへ夫が事故死した姉が転がり込んでくる。
 生真面目な姉と奔放な妹が合うわけもなく、部屋でセックスできないこともあって衝突。しかし様々な事件があって姉妹はお互いを理解し始める。2人が同じ布団で語り合う場面は良かった。エクセスなのでセックス場面が多いが、それが姉妹の心情に沿っていて、凡庸なエクセスと違ってセックス場面を見せるためのカラミになっていない。
 エクセスゆえの過剰な場面もあるが、姉妹が新たな人生に歩みだすラストは清々しい。楽しめる作品。
 「つれこむ女 したがりぼっち」は山内大輔監督の新作。ヒロインの風俗嬢は、映画中盤まで一言もしゃべらない。この設定は16年の「人妻漂流 静寂のあえぎ」を思い出した。あちらは子どもを亡くしたことが原因だったが、このヒロインは不明。しかも接客業なので客から気味悪がれ、あっさりとクビ。
 そのまま街娼となり、部屋も訳アリの物件に移る。ここからの転落を描く話と見たが、部屋に父親がやって来る場面から、話が変わってくる。父親の現実感のなさから、山内映画によくある幽霊話かと思った。父親が子どもの頃死んだとの話も出てくる。
 ところが「あの世から来た」と言っても、幽霊ではない。この設定は佐々木浩久監督の世界を思わせる。一つ間違えればバカ映画になるが、至って真面目に親子を描いている。
 前半に同僚の風俗嬢が、街で自作の詩集を売っている詩人と関わり、「あちらの世界に行きます」の書置きを残して消えるエピソードがある。この風俗嬢は、ヒロインと同じような生い立ちであり、その後の伏線のようだ。その詩人を探していた物理学者と、ヒロインは毎土曜日に家で会うようになる。
 詩人と物理学者、その恋人との関係が不明瞭なのが残念だ。R15版を観ろか。しかし公開するのだから、R18版で完結してほしい。途中で殺される異形の女ホームレスとヒロインの関わりももう少し見せてくれないと。ラスト近くの娘による謎解きもすっきりしないのだ。
 しかし最後の「家族写真」は幸福感があってよかった。父と娘の話が面白く、SFタッチのホームドラマとして楽しめた。
 
 
 
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