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2020年07月12日21:47

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新旧ピンク

 シネロマン池袋で関孝二監督81年作品「透明人間part4 奥の奥まで」。透明人間になる薬を持つ男が主人公なのは同じ。婦警とその恋人、レズビアンのシスター、旅先の町会議員と妾などを覗き、ちょっかいを出す。ただそれだけの映画。透明人間役は堺勝朗さんに代わり、薬を飲んだ後の表情などコメディ演技が冴えていた。
 関監督は戦前から映画界にいる人で、ピンク映画にも創生期から参加。私がピンク映画を観るようになった時も現役だった。84年には3Dピンク「ザ・アクメ」を撮るなど、情熱を持ち続けたのだろう。当時はバカにして無視したが、観ておけばよかった。監督補として出演もしている北村淳こと新田栄監督がクレジットされている。関監督の緩い所を見習ってしまったか。
 深町章監督90年作品「どすけべサラリーマン 肉体遍歴篇」(公開題『欲しがる女5人 昂奮』)。池島ゆたか監督演じる主人公は、2部上場会社の係長。貞淑な妻がいて、40年ローンで家を買う。「順風満帆な人生」で、部下から相談を受けるのも包容力故と感じている。ところが相談に乗るうちに、次第に立場が危うくなる。
 荒木太郎監督の童貞青年のために風俗嬢を呼ぶ場面からおかしい。なぜか「外郎売」を始める風俗嬢や、セックス指南をするうち自分がセックスしてしまったり、後半に秋田弁のSM女王様に鞭うたれる場面など楽しかった。最後のオチが読めるのが残念だが、予想以上に楽しめた。
 上野オークラで清水大敬監督の新作「名器乱舞 欲情の下半身」。最初と最後は大敬組ミューズ海空花さんのダンス。これはアイドル映画だろう。アイドルを魅力的に見せれば話は二の次だが、この映画はそれどころではない。
 小さな事務所での仕事やアルバイトをこなし、ニューヨークのダンス留学を目指すヒロインと、妻の依頼で行方不明になった会計士を探す女探偵の話が並行して描かれる。共通の敵として現れるのは、例によって鮫島興業。鮫島は殺人、誘拐、暴行を重ねる傍若無人さ。しかし警察に捕まることもない。裏帳簿を持っているのだから、探偵は警察に行くべきだが、妻の「私の勘では警察に知らせれば夫は死ぬ」の言葉に従う。最後まで警察は絡んでこない。 
 命の危険が迫っているのに、会計士はなぜのんびりと風呂に入っていたのか。鮫島の部下は家に隠した裏帳簿を探し出せない。鮫島の「鰯と秋刀魚」のたとえ話も意味不明。
 大敬監督の演出も外し気味。里見瑤子さんと長谷川千紗さんの場面など、2人の芝居が楽しめそうだが、奇妙な印象しか受けない。凶暴な鮫島の息子が懐から出す武器は出刃包丁。ここはドスだろう。「カサブランカ」の引用も生かされず。
 事務所社長がヒロインに欲情し、妻に懲らしめられる場面は、フランキー岡村さんと松井理子さんの好演で楽しいが、ストーリーが破たんし、アイドル映画としても不発。残念な出来だ。
 
 
 
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