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2019年12月15日23:01

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今週のオークラ

 上野オークラで浜野佐知監督96年作品「若妻発情 だらしない舌」(公開題『老人の性 若妻生贄』)を観る。定年退職した主人公は、息子の妻に嫌われ居場所がない。公園で知り合った、老人を邪険にする女たちに「お仕置き」する老人たち「ゲートボールゲッターズ」と知り合う。
 横暴な男たちを懲らしめる話が多い浜野監督としては珍しく、レイプ犯を主役にしている。そして70歳代のレイプ集団とは高齢化社会を先取り。しかし自分たちをバカにする女たちを即レイプするのはあまりに短絡。だから後悔した主人公がレイプ犯たちと闘おうとするのはわかるのだが、そのことで息子の妻と和解し、さらにカラんでしまうのは納得できず。フェミニストの浜野監督らしからぬ妻の描き方にがっかり。
 劇中終始雨が降っているのは、撮影中天気に恵まれなかったか。荒木太郎監督が上野オークラのスクリーンに登場したことは快挙。
 「悩殺業務命令 いやらしシェアハウス」は、渡邊元嗣監督の新作。人工知能が普及した未来世界。ヒロインは上司の女社長の命で、人工知能進化のためにアンドロイドに恋愛させる実験に参加する。
 舞台はヒロインの「平成生まれのおじいちゃんの家のよう」に、周囲の街並みは令和風に作られている設定で、未来都市は出てこない。女社長はホログラムの映像で現れるが、なぜか触れることができ、果てはカラミの場面もあって15年の「愛Robot したたる淫行頭脳」より緩いSFだが、これはヒロインが手練手管で男アンドロイドを恋させようとするコメディなので、これでいいか。
 この世界のアンドロイドは、アイザック・アシモフのロボット三原則が適用されており、ヒロインの命に従わないアンドロイドから、結末は見える。ラストシーンは能天気なのだが、よく考えればアンドロイドにとって無間地獄ではないか。
 以前元嗣監督作に同じような話があった。「愛液ドールズ 悩殺いかせ上手」だったか。あちらの結末の方が好みなのだが、こちらの勃起しているとしか見えない充電や、漫画みたいなショートするアンドロイドなど、コメディ描写で楽しめた。
 
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