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2019年11月18日18:47

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10月の落語

10/4
南光塩鯛二人会
繁昌亭
道具屋 団治郎
牛の丸薬 塩鯛
へっつい幽霊 南光
中入り
三十石 塩鯛

開口一番、頑張っている。その頑張っているところが丸見え。これが見えなくなればもう一段あがります。塩鯛、大病後初めて聞いた。思っていたより顔つきもよく一安心。一席目、珍しいネタ。押せ押せでなく軽いタッチで進める噺、久しぶりで楽しめた。南光、「南光ならでは」というところを見せる心であろうか、あちこち手を入れているが、触れば触るほど元のネタの面白さから離れてしまう。南光ならばこの噺の本来持っている上方落語のアクの強い味を存分に堪能させてくれるだろうに、いささか肩透かし。塩鯛トリネタ、声に張りがなく本調子でないところが見られ、運びも後半疲れがくれぐれも大事にしていただきたいものである。

10/26
桂文太の落語ルネッサンス
中之島会館
出囃子紹介 石段、野崎、ひるまま、廓丹前 文太
牛ほめ 小きん
八度狸金玉敵討〜兵庫渡海鱶魅入 文太
佐々木政談 小痴楽
中入り
贋作芝居噺
瑠璃壷誉乃早駆 文太

田辺寄席よろしく、開口0番で笛を持って文太師登場。出囃子紹介文太師高座で笛を吹く趣向。上方寄席囃子笛方のパイオニアの文太師、三拝四拜。開口一番、臭すぎる。文太師西の旅往復の趣向。軽いタッチ。この心地よさは無類。中入り前で東京のパリパリ小痴楽、風貌と口調声柄のギャップ。前半軽快で楽しめたが、後半の白州はまだまだ若く、奉行が押されっぱなしで四郎吉が嫌味な子どもに聞こえてしまうのが残念。贋作芝居噺はいかにもありそうな芝居をいかにも落語らしく納得させるようにまとめあげる腕利きぶり健在。

10/26 桂福團治芸能生活六十周年記念公演
松竹座

口上 福團治、福團治一門
元犬 福丸
京の茶漬 福楽
顧みますれば 福團治
笠碁 ざこば
中入り
座談会 福團治、ざこば、鶴瓶、文福、福楽
相撲甚句+河内音頭 文福
青木先生 鶴瓶
ねずみ穴 福團治

開口一番、実に程が良い。良すぎる。固まってしまわないことを祈る。二つ目最近好調軽妙。福團治自叙伝、ペケペン落語に手話落語人情噺、私生活の話も交えて淡々と。中入り前、すっかり手に入ったネタで存分に沸かせる。会主がほとんどしゃべらない座談会のあと、やはりと言おうか番外の御祝儀、福團治褒め称える楽しい文福。青木先生定番で安定。トリは談志直伝のねずみ穴。何時もに増して鬼気迫る迫真の高座で堪能させた。

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