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2020年07月15日21:19

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「専門家の意見踏まえ対応」 GoTo批判に西村担当相

■「専門家の意見踏まえ対応」 GoTo批判に西村担当相
(朝日新聞デジタル - 07月15日 12:41)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6158384

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西村康稔経済再生相は15日午前の衆院予算委員会の閉会中審査で、22日に始まる政府の観光支援策「Go To トラベル」のあり方について、16日の政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会で専門家の意見を聞く方針を表明した。東京都で感染拡大が続く中、拡散を懸念する地方の首長などから批判が出ていた。

 西村氏はキャンペーンについて、「足元の感染状況を踏まえ、国民の不安を払拭(ふっしょく)しながら進めていくのは当然」と説明。「16日に分科会を開催し、感染状況の分析を頂く予定だ。(担当する)国土交通省に伝え、専門家の意見を踏まえて適切に対応されると理解している」と述べた。国民民主党の馬淵澄夫氏の質問に答えた。

 キャンペーンは感染の収束後を想定した事業とされているため、馬淵氏は「収束したと判断したのか」と追及。西村氏は「緊急事態宣言を(5月25日に)解除したということは、その時の流行は収束させたと判断をしている」と応じたが、「今の足元で感染が増えていることは十分理解している」と状況の変化にも言及した。

 参考人として出席した経済財政諮問会議の民間議員の竹森俊平・慶応大学教授はキャンペーンについて、「もしこれで感染拡大が起こった場合、将来的に観光にとって必ずしも良いことではない」と指摘。「慎重な議論と、専門家との意見のすり合わせ」を政府に求めた。野党統一会派の玄葉光一郎氏(無所属)への答弁。

 キャンペーンは宿泊や日帰りの国内旅行代金の半額相当を補助する事業で、赤羽一嘉国交相が今月22日から始める方針を発表した。
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「感染状況の分析を頂く」ので私ので責任ではない。
「国土交通省に伝え」たので私の責任ではない。
「専門家の意見を踏まえて」ているので私の責任ではない。
「適切に対応されると理解している」ので私の責任ではない。

責任を取らないことが政治家の処世術になって久しい。もちろん、政治家はあらゆる事柄についての素人である。決して専門家ではない。

なぜなら政治家はあまねく広く考えなければならないから、専門性で偏るのが怖い。専門分野でさえ真っ向から意見の対立が見られるので、そこに政治家が専門性を掲げて対立に参加する事に意味はない。

政治家とは争っている両者の意見を聞き、総合的に判断するのが仕事だ。適切に処す、それが仕事である。それをやるのに、必要なのは2つ、常識による判断と、結果への責任である。この場合の責任とは、自分が決断したと宣言するだけの事である。

責任を負わされる事に対する効果的な心構えは開き直りである。その強さだけでよい。所が、人間は個人のみなら開き直れても、組織の一員となるとそうはいかない。多くの人の事を考えると、正しい選択はしにくくなる。

ではどういう選択をするかと言えば、時間稼ぎである。今はダメでも明日には突破口が開くかも知れない。チャンスを待つのだ、諦めなければ勝負は終わっていない、そんな気分でも許されるのは先を見通せない無能の戯言だ。

可能性がゼロでない事は決して勝利の条件ではない。閾値がある事を知っておくのが基礎学力を身に着けるという事である。近似値について知ると言い換えてもよい。

現在の政権が、他の諸問題と同様に、コロナ対策でも時間稼ぎに走っている事は明らかである。もちろん、世界中の基本方針は底にあって、今も抑え込むとか言っている政治家は、沖縄戦の直前にもこの戦争には勝てるとか言っているようなものである。馬鹿でなければ無能なのだ。そうでなければ狂っている。

ワクチンがどうか、RNA型ウィルスはAIDSの時もそうだったが、ワクチンは難しい。それはワクチンが効かないのではなく、次々を姿を変えるから効かない新種が出るからとされている。それでも世界にはAIDSに決して感染しない免疫を持つ人もいるというから、我々人類はまだ免疫の事を良く知らない。早い話が、手あたり次第にらしきものを投入しては結果がでるかどうかを試しているようなものである。

西村康稔という人は馬鹿ではない。しかし、しがらみも多そうだ。コロナ対策は、ロックダウンが医学的には最も望ましいのが分かっている。これは医学の勝利ではなく、ほぼ医学会の敗北といってよい。既に半年を経過するのに、未だに感染を防止する有効な方法が究極的にはロックダウンしか見つけていない。半年間、何をしていたのかと言いたくなる本心も分かるのである。

一方で経済的に、特に観光業がほぼ限界を迎えている。観光業は、一度倒れたら、そう簡単に復活はできない。交通というインフラ、店舗、食品、土産などの製造業、特に重工業から主要産業をシフトしようとしていた矢先の事だから、対策が必要である。

もし日本がまだ重化学工業が主産業なら、農業が主産業なら、また違った対策が立てられるはずである。だからといって、人の移動が医学的要請からは最も離れている事は明らかだ。ヨーロッパ人がアメリカ大陸の移動したから、アステカ文明は天然痘によって滅びたのだ。そういう意味ではスペインがパンデミックに見舞われているニュースを聞いていると、今頃になって復讐されているのかな、という気にもなる。

一回、大流行した地域というのは、真っ先に免疫的に弱い個体が死滅するが、それに耐えた個体、暴露されたが感染しなかった個体など、耐性を持っている可能性が高い。地方に広がるとは、いまだ感染していない地域に広がるという事だから、同じ地域で大流行するのとは状況が異なる。つまり死亡者が増加する可能性が高い。

一方で医学的に目指しているのは緩やかな感染拡大であって、急激でない限りは耐えられる。では3000床を用意した東京都が、週あたりどの程度の感染者数の増大にまで耐えられるか、そういう発表もない。見積もりもない。誰も(医学者を含む)最初から真面目に見積もっていないのである。

出来る限りの用意をしてから嵐に突っ込む、そういうプランしか持っていない。それに対して、感染加速するプランが実行されるのである。それを政治家は止めない。止めたら、代替え策が必要である。市民の財布を開かせる気はあるが、国庫を開く気はない。トレードオフとして感染爆発を許容するという話である。

これは官僚が机上で計算したような話で、まさに戦争に突入した軍事官僚とそっくりである。つまり真面目に戦争する気などない。もともと官僚は数字とにらめっこしてこうすればこうなるを積み重ねる。その結果、こうすれば動くはずという計算に基づいて計画を立案する。

しかしこれらはいずれも平和裏においては有効であるが、戦時には計算しきれない。外乱が多すぎるから予定の範囲を簡単に超えるからだ。だから、戦争というのは総力戦と言われるのである。しかし、今の日本の官僚に、これが総力戦であるという自覚はあるまい。彼らは今も自分の職務に邁進する事が仕事だからである。それをまとめ上げて、全体設計をするのは官僚の仕事ではない。そのように日本は国家を作り替えた。

DP号でも顕著であったように、汚染地域と非汚染地域に区分けすべきだ。そして地域レベルでのゾーニングを導入し、居住地域によって人の移動を許可する。もし江戸時代ならこれでいけたはずだ。

しかし、恐らく地域をゾーニングする事は現憲法では許されない。しかも地域によって差別するという下らない伝統を未だに死守している民族である。官僚たちのベストオプションは、この民族では使えない。それはコロナによって人が死ぬ以上の禍根を残す事が明らかだ。命より大切な未来がある。当然である。

すると最終的には、これこれという指針を示すが、守るか守らないかはあなた次第、特に若い人は自分たちへの影響は少ないのだから、勝手に飛びまわれ、とういうのが妥当な結論になる。

多くの観光業は若い人だけが支えている訳ではない。すると若い人が来る事は、食堂のおばあちゃんのリスクが高くなる。この旅行解禁は、ある意味、訪れる攻撃側と、おもてなしをする守備側の戦いと見做すがよい。攻撃者は是非とも訪れたい。それがその地域を助けるすべだ。守備者はぜひ攻撃されたい、その上で、守り切る。

これはオフェンスとディフェンスのコラボレーションと考えるべき事案だ。

結局、医学会は、密を避けろとはいうが、屋内でどうすれば感染率を下げられるか、という事には何一つ提言をしていない。多くの人は屋外でもマスクをしている。何のために?

これといった啓蒙にも失敗し、新しい知見も発見できず、古臭いスタイルしか提供できていないのである。これではダメだ。赤とんぼでUSSエンタープライズが沈められるものか。

病院の現場の人が、医療崩壊を回避しつつ、医療提供に踏ん張ったら、なんと夏のボーナスが出ないという笑い話である。これについて政府は何も手を打たない。経済学者は何も提言しない。医学会は経営の素人である。

最前線で頑張った人とは別に研究職にある医学会の人たちも、ワクチンや薬の研究に邁進している人もいるが、まだ結果は出ない。この短期間は予想外だ。アメリカ海軍でさえ真珠湾から立ち直るのに半年を必要とした。つまり8月以降が反撃開始である。

さて、それまでどうするか、指示を伝えるまで、各艦は各個撃破に専念せよ、である。

だからデパートも食堂も、ライブハウスも自分たちの自己流でやっている。素人が、検温、マスク、フェイスガード、アクリルシート、セーフディスタンス、発声、飲食、アルコール飲料、空調、除湿、空気排出、滞在時間、手洗いうがいの組み合わせで乗り切ろうとしている。


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