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2019年11月13日19:02

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香港の名門大学で負傷者60人超 学生と警察が衝突

■香港の名門大学で負傷者60人超 学生と警察が衝突
(朝日新聞デジタル - 11月13日 12:09)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5862346

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警察官に銃撃されたデモ参加者が重体に陥った事件を受け、香港各地で13日未明まで警察とデモ隊の衝突が続いた。最も激しかったのが名門大の一つ、香港中文大で、キャンパス内で催涙弾と火炎瓶の応酬となった。香港メディアによると、学生側の負傷者は60人を超え、拘束者も多数いるという。


 同大では12日午後から学生と警察が断続的に衝突した。デモ隊は拘束された仲間の釈放や警察のキャンパスからの撤退を要求。大学当局が間に入り、再三、調停を試みたが、不調に終わった。一部の香港メディアは、同大での衝突で1千発の催涙弾が使用されたと伝えている。同大には臨時の治療スペースが設けられた。


 13日朝は多くの大学が休校した。ネット上では、事件発生から3日目となるこの日も抗議活動が呼びかけられており、各地の路上に障害物が置かれるなど交通妨害が続いている。(深圳=益満雄一郎)
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香港のデモは、六月から始まり、既に半年を迎えようとしている。しかし、以前と合意点は見つからず、出口は閉ざされている。

世界中でデモが発生している。イラク、ベネゼエラ、エリオピアなどのデモは革命の様相さえ持ち、政権の運営に各国が憂慮している。

もし百年前ならば、デモ隊は銃撃により血まみれになっていたかも知れない。その結果、ロシアでは王国が倒れた。テレビカメラという存在が、虐殺に対して巨大な抑止効果を持っているのは確かなのであろう。

映像が、虐殺を抑え込む時代が到来している。だから、市民が参加するデモが有効になりつつある。

もし香港がただの一国であれば、既に政権は倒れているはずである。だが、香港は事情が異なる。政権の打倒は、彼らの要求を受け入れさせることではない。どこまで行っても、自由と民主主義は条件付きでなければ受け入れらない。

共産主義は、立憲主義よりも民主主義との相性が悪い。共産党以外の政権を選択する自由だけは認められないからである。もし、共産主義を権威として、政治と分離できるとしたらその可能性はゼロではないが、果たしてそのような事は可能なのだろうか。

それは帝国日本やイランの統治体制と近似してはいないか。いずれにしろ、香港の自由を求めるデモは、どのような決着を求められるものだろうか。

大陸系にとって、デモが飛び火しない限りは、数年燃えてもびくともしないと思われる。疲れ切るだけ疲れさせて疲労によって倒れてしまうのを待っているような感じがする。少なくとも、彼ら自身の手で暴力的に抑え込む気はないはずだ。天安門で十分に懲りたはずだから。

それでもヨーロッパなど札束で叩けば、言論を引っ込めるはずだと見抜いているはずだし、アメリカなどどうせ対立中である。どうという事はない。所詮は内政干渉の一言でシャットアウトできる。

ヨーロッパを覆う問題の多くは周辺地域で起きている、特にイスラム圏での政治的不安定とそれによって発生する難民問題に起因する。彼らが本気で問題を解決するためには、難民たちを元の国に戻すしかない。そのためには、彼らの国に、非紛争エリアを構築するしかない。それをするにはそれらの国に出向てい軍事的に領域を支配するしかない。

シリアでトルコとロシアが試みているのは、そういう話であって、もちろん、クルドの人たちを追い出す目的が第一であるが、増加する難民たちを、元の領土に戻す政策だろうと思われる。これを内政干渉という形で拒否できるほどの国家的安定性を持たない。

だからと言って、香港の市民の側に付く国家はないはずである。台湾でさえ、彼らを救うために艦隊を派遣するなどしない。ヤンウェンリーのようにはいかないのである。他に中国と敵対する国家としては、一帯一路で封じ込められているインドであるが、これも手を出すまい。カシミールでそれどころではない。

中国内のウィグル自治区との連携も不可能だろう。つまり、問題を中国全土に飛び火させるような運動は不可能のはずである。そのような事になれば、どれだけ国際批判を受けようと物理的にでも抑え込むはずだ。

すると、将来的には必ず敗北するのが確かであって、では、今回は、どのあたりで手を打つのか、という現実的な問題になる。だが、警察の暴力化は、恐らく、冷静な議論を受け入れる段階を飛ばしてしまっただろう。

この対立は香港をまっぷたつにしたという点で、行政側の勝利である。当然だが、長く歴史に林鄭月娥長官は、傀儡の代名詞として名を刻むことになるのだが、もちろん、彼女には彼女の言い分があるだろう。

当初、長官側が大陸からの介入を排除する事を最大の目標としていた。だが、大陸からの要求を撥ねつけるなど可能のはずがなく、どの辺りで妥結するかが最大の関心毎であったはずだ。

問題は既に逃亡犯条例改正案ではなくなっている。恐らく、香港市民だって何を目的としているかは分からなくなっているはずだ。政府だって何を要求されているかは分からないはずだ。恐らく、その全ては受け入れられないし、だからといって譲歩する気が双方にない。

結局、大陸は疲れるのを待つ、それだけの話しになっているように思われる。そして、エスカレートすればするほど、運動は暴力的になってゆく、近代社会において、市民と行政における暴力装置のアンバランスは、恐らく、合衆国憲法を起草した人たちが、修正条項第2条で懸念したことであろう。

催涙弾に対抗する武器を市民はハンカチしか持っていない。このような状況に対して更なる武装化を求める人が出現するは明らかであって、デモを主催する人は、それが危険な方向であることを知っている。デモ隊と暴徒では治安の名目が変わるからだ。

だが、警察はそこに誘い込もうとエスカレートしているのであって、ガンジーの如く非武装による行進しかないかも知れない。だが、催涙弾の痛みに耐えられる人間がいない以上、警察がやっている事は、暴行であって治安維持ではない。

実際に香港で起きている事は既にデモとは言えない。大学さえ警察は目の敵にしているという点で、この問題は明確になったように思われる。行政府は既に統治能力を失う寸前にある。

警察官たちは、目の前の事象に自己判断でしか対応できなくなっている。そこに命令に従う組織化された姿は失いつつある。よって、警察が大量に人々を虐殺するのを待っている、とさえ言えるのである。いつ虐殺が始まるか、それがデモ隊と警察との間にある最大の関心事になっている。

デモ隊は警察がボイコットすれば勝利、警察はデモ達が倒壊すれば勝利、そういう状況にあって、行政長官の言葉はもう誰も聞こうとしない。どちらにしろ決着をつけるのは、騒乱になりつつある。

少なくとも対話はもっと多くの血を欲している。誰も議題を知らないではないか。香港は2047年には資本主義を放棄する可能性が高い。だが、今回の騒動をみれば、その頃にもまた政治闘争が勃発するのだろうか。

だとすれば、香港の人たちは2047年に向けて中国がどのような支配体制を構築するかに真剣に参加する必要がある。今のままの中国がその頃まで変わらないとは思えない。経済圏はどうなっているのか、一帯一路がどうなっているかも分からない。経済的強者になっているのか、それとも国内が騒乱に見舞われるのか。

多くの文化や宗教をもつ多民族国家として中国は出発したが、その理由はたぶんに地政学的な理由のためであり、中華民族というものを導入したのは、そのために過ぎない。だから経済的負担と感じれば、周辺諸国を切り捨てるオプションがある。中国は巨大であるがゆえに、その統治には無理が生じやすい。それが彼らに致命的な何かを突き付ける可能性がある。

これほど巨大な国は強権的な共産主義以外で抑え込めるはずがなく、民主主義などもってのほかのはずである。10億の人がトランプみたいな人を選ぶ狂気を比べれば、共産党内の強烈な競争で淘汰されていった人材の方が余程に穏当なはずなのである。

香港の警察官たちは、恐れているべきだ。ナチスの高官たちは70を超えても、その罪を追求された。国外逃亡しても拉致されてイスラエルに連れてこられた人もいる。彼らが70,80才になっても2019年の罪を追求されているかも知れない。その恐怖を彼らが持っていない事実が、香港の将来を暗示しているようである。

打開策を最も求めているのはデモする側だ、世界の誰も、それを提示できない、それが香港のデモの特殊性だと思われる。

・中国からの独立はありえない
・だから香港も共産主義以外の政治体制はありえない
・共産主義が欲するのは経済的成長
・香港が特別なのもその点が重視されるから
・経済的成長が途絶えた時、中国がどうなるかは不明
・世界に中国に対抗しうる国は存在しない(匹敵する国はある)
 …インドは潜在力で、アメリカは現在の力関係で。
・世界の半分を支配するには中国の現在の統治思想は貧弱

つまり中国が本気で世界の半分を支配したいのなら、現在の共産主義では足らない、という事だ。そして、その先に民主主義の選択肢にないはずだから、自由と共存しうる共産主義の開発が緊急の課題のはずなのだ。それに失敗した時、恐らく中国も瓦解する。少なくともソビエト連邦と同じ方法が通用するとは思えない。

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