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2020年05月14日12:01

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再掲載 三題噺

その1:

割れ窓理論 と言うのがあります


https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%89%B2%E3%82%8C%E7%AA%93%E7%90%86%E8%AB%96



割れ窓理論とは次のような説である。

治安が悪化するまでには次のような経過をたどる。

建物の窓が壊れているのを放置すると、それが「誰も当該地域に対し関心を払っていない」というサインとなり、犯罪を起こしやすい環境を作り出す。

ゴミのポイ捨てなどの軽犯罪が起きるようになる。

住民のモラルが低下して、地域の振興、安全確保に協力しなくなる。それがさらに環境を悪化させる。

凶悪犯罪を含めた犯罪が多発するようになる。

したがって、治安を回復させるには、

*一見無害であったり、軽微な秩序違反行為でも取り締まる(ごみはきちんと分類して捨てるなど)。
*警察職員による徒歩パトロールや交通違反の取り締まりを強化する。
*地域社会は警察職員に協力し、秩序の維持に努力する。
などを行えばよい

と言う考え方です

実際にニューヨークでは

ニューヨーク市は1980年代からアメリカ有数の犯罪多発都市となっていたが、1994年に検事出身のルドルフ・ジュリアーニが治安回復を公約に市長に当選すると「家族連れにも安心な街にする」と宣言し、ケリングを顧問としてこの理論を応用しての治安対策に乗り出した。

彼の政策は「ゼロ・トレランス(不寛容)」政策と名付けられている。具体的には、警察に予算を重点配分し、警察職員を5,000人増員して街頭パトロールを強化した他、

落書き、未成年者の喫煙、無賃乗車、万引き、花火、爆竹、騒音、違法駐車など軽犯罪の徹底的な取り締まり
ジェイウォーク(歩行者の交通違反)やタクシーの交通違反、飲酒運転の厳罰化
路上屋台、ポルノショップの締め出し
ホームレスを路上から排除し、保護施設に強制収容して労働を強制する
などの施策を行った。

そして就任から5年間で犯罪の認知件数は殺人が67.5%、強盗が54.2%、婦女暴行が27.4%減少し、治安が回復した。また、中心街も活気を取り戻し、住民や観光客が戻ってきた。

なのですが
まず最初に無賃乗車の取り締まりを行なってみたら
いきなり余罪わらわらの重犯罪常習者がドカスカ検挙できたり
地下鉄の車両に落書きしている手合いを捕まえたら
これまた重犯罪常習者がドカスカ検挙でしたりでした

で NYの地下鉄なのですが
「落書きしてもすぐに拭いて落とせる」ようにしたら
今度は硬い物でガラスや内装の金属そのものに傷をつけたり
地下鉄の車内で発煙筒炊いたりするのが
これまたわらわら出てきました

こうやって戦い続けて 捕まった犯罪者たちには ある共通点がありました

*不寛容(要は植松型正義中毒) 独善
*「ありがとう」と言う言葉が 何よりも嫌い

ここの話のキモは
「不寛容な相手に対して寛容であろうとしたら
社会全体が不寛容に乗っ取られてしまうので
不寛容な相手に対しては 徹底的に不寛容を貫き通して
不寛容な人たちには 社会そのものから退場してもらう
『作戦』が 成功したこと」

です

その2:

今の大阪のアメリカ村を創られた方が

日限萬里子さん(日限のママ)と言う方です

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E9%99%90%E8%90%AC%E9%87%8C%E5%AD%90

バブル華やかなりし頃
デザイナーズブランドがアホほど売れていた時代
御堂筋の東側では アメリカ村に対抗して ヨーロッパ村と言う呼称が用いられましたが
その界隈は 今は見る影もなく 風俗の案内所が立ち並んでいます

これに対してアメリカ村は 猥雑さ 雑然さを保ったまま
今でも日本有数の情報発信拠点です

この日限萬里子さんが 街 社会を創るコツとしていたのが
「どこかに 不良の入り口を残しておいてあげる
どこかに 不良が『いてもいい場所』を残しておいてあげる
そうしておいたら 次の時代に その不良たちが街を 社会を 守ろうとする力になる」
と言うものでした

要は
「寛容な地域社会を維持しておくことこで 街を 社会を 長続きさせることができる」
と言う考え方です

アメリカ村では 時折夜中にスプレー缶でシャッターに落書きする手合もいますが
そう言う手合いは ニューヨーク方式で徹底的に排除しながらでも
街の寛容性を守ることが 結局は最も「いい地域社会」が実現する好例です


その3:

以下の動画をご覧になってみてください




「他人を尊重できないのなら出ていけ」

「寛容な社会」を創って守っていくためには
不寛容な相手全員に退場してもらうしかないことを
キレイに理解できる内容です

おまけ:

今僕が住んでいるカナダでは
1962年から死刑の執行はされておらず
1976年には平時の死刑を廃止
1998年には戦時であっても死刑を廃止
していますが
僕の体感上 治安は東京大阪よりもよほどいいです

社会全体に「寛容性」がある社会では
死刑制度がなくても 別に凶悪犯罪は増えないんですよね

僕は 日本にいた頃は消極的死刑存置論でしたが
カナダに移ってから
「懐の深い社会 寛容性をみんなで守っている社会こそ 凶悪犯罪に対する最も大きな抑止力だ」
と言うことが
「肌の感覚」
で理解できていますので
今は死刑廃止論です


「ありがとう」と言う言葉に対しての侮蔑がある手合い
「全員」
に この世の中から退場してもらう

不寛容な人
「全員」
に この世の中から退場してもらう

事が前提であることは 言うまでもありませんが…


果たして 今の日本で
「不寛容」に対しての「不寛容」を貫いたら
一体何人が
「日本人にふさわしい日本人」
として残るのでしょうか…









■コロナ自粛でも「落書き」あいつぐ 専門家「治安悪化の兆候の一つ」「迅速な対処を」
(弁護士ドットコム - 05月14日 09:51)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=149&from=diary&id=6081326

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