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2020年12月30日18:10

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【夜伽】ヴィーナスの誕生(その5)

こうして私は夏休みの終盤、連日というわけではなかったのですが 私は美術部の“部活動”に呼ばれ続けました

「出来ることなら二学期が始まる前に モデルとしての依頼は終わりにしたい」

副部長の男子生徒からもそのように云われていました。

文化祭のための創作だとしても
部活動だとしても

裸に近い姿の女子生徒が男子を含んだ複数の生徒が取り囲むような状況を 本格的に学校が始まってからも続けることに懸念を抱いてくれたみたいでした

常識的な考え方の副部長さんや部長さんがいてくれたから、なんとか心のバランスを保ってモデルをしていたのだと思います

けれども私は なおちゃんから「矢澤さんの云うことには従うこと。部長や副部長よりも矢澤さんの指示を優先すること」と言いつけられていました…

その日は二つ目のテーマをいいつけられました

「レカミエ夫人って知ってる?」

私が首を振ると やはり美術の便覧みたいなのを押しつけてきました

〈あ…〉

いつ頃からか知りませんが お菓子屋さん(ケーキ屋さん)で「シェ・レカミエ」というのを街で見かけますが、そのシルエットになっている女性ですね(当時はお菓子屋さんのマークだなんて知りませんでしたけれども)

なんでも19世紀のヨーロッパ(フランス?)で一番の美貌の持ち主」とのことでした。

フォト


矢澤さんはこれに近い姿を私に求めてきました

アトリエスペースを兼ねた部室の中央に どこから引っ張ってきたのかアンティーク調の椅子が…

そこに私は腰を下ろして 写真(絵画)を真似て 少しからだを流すようなポージングを…

「違う!そこ!」

矢澤さんはスリップの肩紐を肩から引き下ろしてしまいました

!!!

カップのない 刺繍もない 胸を覆っているだけのスリップ…その肩紐が引き下ろされたままでのモデル…

まだ蒸し暑い部室…汗ばんでスリップが肌に纏わり付いてはいましたが 時間の流れにつられて…肩紐の重さとわたしの呼吸に合わせて上下する素肌の動きにつられて…

…ぉぉっ!…

私は唇を噛んで ポージングを続けました

スリップの胸当て部分が肩紐に吊られて殆ど捲れてしまい 胸の隆起が露わになってしまいました…

既に尖っていた頂きが懸命に胸当ての落下を防いでくれていましたが 頂きの裾野の色の濃い部分は 見えてしまっていたのだと思います…

乳房の大部分を晒してしまった私…初日は遠慮がちだった男子生徒も 繰り返される「薄着の女子生徒と強引な女子部員のセッション」の影響で やや「おかしな」雰囲気に馴染んでしまい 無遠慮な視線を向けてきました

部長も副部長も矢澤さんの暴走には「手がつけられない」と 肩をすくめるようなそぶりで 申し訳なさそうな視線を送ってきました…

椅子に座ってのポージングでしたから あまり疲れはしませんでした

けれども 相変わらずお手洗いには行かせて貰えず バケツの中に…ということが続きました…

倒錯的な時間が流れ 二学期がスタート

〈もうこれでお役御免だろう〉と思っていた矢先、副部長さんが半べそで私の所にやってきました

「ごめん…美術部が…」



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