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2020年12月30日13:34

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【夜伽】ヴィーナスの誕生(その3)

部屋の中央に置かれた小さなステージに歩みを進めると 足元に置かれていた花瓶のようなものを指さされました…

「アングルの“泉”からインスパイアされたんだけど…やってみて」

美術の便覧というか、画集のようなものを鼻先に突きつけられて…

フォト


同じようなポーズを要求されました…

肩に花瓶を掲げて、脚を曲げ 首を傾げ…

「ほうっ」っていうため息が室内に充満しました…

まだ二学期が始まる前…今ほど暑さが厳しくない時代でしたが それでも殆どの生徒が汗ばんでいたというか 暑さに喘いでいるようなところがありました

「熱中症になんてなられると迷惑だから!それ 自己判断で飲みなさい」

スポーツドリンクのペットボトルが数本、手を伸ばせばすぐに飲めるところに置かれていました…

私は緊張で喉が渇いていたので 早速手を伸ばして液体を喉に流し込みました

再びポージング…

矢澤さんは ポージングしている私を前にして デッサンの作法とか 小難しいことを延々と話していました

そうこうしている間に 暑さで汗ばんできた私の肌にスリップが貼り付いてしまい…胸の頂きがうっすらと見えるほどに…

男子部員の一部から「マジかよ」「やばくね?」みたいな囁き声が…

「それじゃ 始めましょう!」

一気に空気が緊張し、デッサンというか 描画が始まりました…

15分ポージングさせられて 10分の休憩…

うるさいおばさんみたいな矢澤さんは それ以降はきっちりと 真面目に描画を進めました…本当に美術が好き、美術にこだわりを持っていたのでしょう…

休憩のたびに男子部員の何人かが入れ替わり立ち替わり室外に出て行きました…トイレに行っていたようです

そしてテレピン油の匂いに混じって 栗の花のような匂いが…

二時間も経過した頃でしょうか…私の身体に困った事態が…

休憩のたびにこまめにスポーツドリンクを口にしていた私…もちろんそれは 熱中症を予防するため、渇きを癒やすためだったんですが…すべてが汗で出るわけではありません…

下腹部に疼きが…

私はスリップ姿のまま 部長の女子生徒に近づいて トイレに行きたい旨話しました

そしたら 思いもよらない言葉が

「部室からトイレまで遠いし…その格好で廊下に出たら 誰に見られるか分からないでしょ? 時間も結構押しているから 悪いんだけど…」

突き出されたのは水彩絵の具を溶かすためのバケツでした

部長の意外な言葉…今までとは異なったどよめきが室内に起きました…

クリーム色のカーテンの向こう…美術準備室に駆け込んだ私は トイレ代わりのバケツから外れないように腰を下ろして…

しばしの静寂…何も入っていないバケツに…トタン屋根に叩きつける雨とまがうような音が…

カーテンの向こうからは男子生徒のうわずった声と 女子生徒の照れ笑い…



蒸し暑い室内に むせかえるような おしっこの匂い…

私は…それでも平静を装って部室に戻りました…

花瓶を掲げた腕を伝って腋の下に流れ落ちる汗の滴…

首筋から胸元にも汗は流れ落ち、スリップの薄布は貼り付き 胸をくっきりと映し出してしまっていました…

ショーツのシルエットも、薄い生地のスリップにくっきりと映えてしまって…

それらを隠すことも出来ず、おしっこをする音まで聞かれてしまった

薄手のスリップ越しに素肌を見透かされている…

そんな危うい感覚に襲われて ショーツが湿り始めていました…

頬を赤らめ 肩を喘がせながら モデルとしての初日が終わりました…

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