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2020年12月05日11:29

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【再開】【夜伽】ちょっぴりいけない社交ダンス(その2)

駅前のビルの上層階にあったダンススタジオ。

こじんまりとした入り口の造作とは裏腹に、いざ扉を開けてスタジオに踏み込んでみたら、とてもきらびやかな世界が広がっていました。

つややかな床面と壁一面にはめ込まれた鏡…

レッスンしている年齢層は、当時の私よりも若い、というか 幼い印象の男女から年配の方まで…

多くの人はTシャツにスパッツ…中にはレオタードで踊っている人もいました。

その中でひときわ輝いている男女がいました。

魚の尾ひれを彷彿させるドレスを纏った女性
黒いベストとスラックスでビシッと決めていた男性…

室内に流れる音楽に合わせて優雅に踊っているお二人を見て、私は我を忘れていました。

曲が終わると件のお二人が私たちに近づいてきました

早見くんがお二人に挨拶をすると
「やぁ、この娘が青児くんが云っていた女の子?ガールフレンドなの?」
悪戯っぽい笑みを浮かべた男性… 髪をオールバックになでつけ、肌は早見くんよりもやや浅黒くて背が高い…古風な映画の登場人物というか…
私には「北斗の拳」に出てきた「羅将・ハン」みたいに見えて 怖くなって思わず後ずさりしてしまいました。
「いきなり突っ込んだ話をするから、この娘怖がっているじゃない、だめよ こんな可愛い娘に意地悪したら」
傍らに立っていた女性 〜きらびやかなドレスに身を包んだパートナーさん〜 も悪戯っぽく私を見ていました。

後に「羅将・ハン」が教室の講師で、実は世界大会にも臨んだことのあるダンサーの息子さんだと知りました。

「羅将・ハン」じゃ怖いままですので「宮田先生(勿論仮名です)」とこれからは書きます…
パートナーさん(今後は「恵さん」と書きます)は気さくな方で、私の手を取って直接指導してくれました。

ステップも何も分からない世界でしたが

なんだかおとぎの世界に迷い込んだようで えもいわれぬ陶酔感に包まれていくのを感じていました。

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