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2020年07月23日11:01

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【夜伽】女子会の夜の生贄-12

浅く四股を踏むような開脚を強いられていた脚の付け根に纏わり付く縄が送り込んでくる振動を受けて、隠すことの出来ない 〜女の子の大切な〜 秘裂はとめどなく淫靡な蜜をこぼし続け…

「ふふ、それじゃ…どうぞ?」
《どうぞって…》

グラスとグラスが接触して乾いた音を…そしてなにやら手にしながら近づいてくる女性のお客さま…手にしていたのは…水鳥の羽で出来た梵天がついている耳かきや書道で使う細筆…

ベネチアンマスクで覆われた顔に愉快そうな…それでいて残忍な笑みを浮かべたお客様たちの意図を察して私は頬を引きつらせました

「やめてください…これ以上されたら 壊れちゃいます…」
ゆっくり顔を左右に振って拒絶の気持ちを示しても、勿論受け入れて貰えるわけもなく

「たっぷり懲らしめてあげるから…」

「んぁっ!」

深雪女王様やナオミさんとは違う、責めのプロでない人たちの 不規則な、予測の出来ない愛撫責め…天井に差し伸べられた二の腕を、腋の下を、脇腹を、乳房の麓を、頂きを、腰骨の上を這い回るフェザータッチ… 四股を踏み、脚を閉じることも出来ない私の太腿の内側を、お尻の丘を、菊の窄まりを、そして…

「ああああああああああああぁぁぁぁぁっ!!!!」

私のからだなのに云うことをきいてくれない腰が脱水中の洗濯機のように振動し…

「――――――――――っ!」

床を打つ雨に酷似した音…
生暖かい湯気の気配
やや甘ったるい香り…

私は体重を天井のフックに預け、口角から涎を垂れ零しながら、床に不定形の図形を描きながら広がっていく 黄金色の液体を眺め続けるのでした…



忘我の境地の向こう側…更なるまどろみに私をいざなうようなメロディ…




《…》
この曲も覚えている…高校時代に、場所は覚えていないけれども 辱めを受けたときにプレイヤーから流されていた曲…和室だったか、視聴覚室だったか、美術部のアトリエだったか…

「シェルブールの雨傘」と並んで、私を淫らな虜囚に貶めていくBGM…
誰に促されるともなく、自らの衣を脱ぎ捨て、素肌を劣情に満ちた視線に晒したくなる曲…

《どうしてこの曲のことを…》
なぜこの曲のことを 〜私の弱点を〜 お店の人たちが知っているのか、考えを巡らせる余裕もなくうなだれていると…


視界で蠢くモップの穂先…私がまき散らした 屈辱の残滓が拭き取られていたのでしょう…肩を喘がせ、快感の余韻に浸っている私は力なくその光景を見届けるしかありませんでした…
そして仕上げとばかりに私の前に跪いて雑巾がけをしている【ヒロト】さん…陵辱者たちに従順な、中性的な美しさを保ったM男性は私を労うでなく、かといって私を蔑むこともなく、黙々と床を浄めていきました…

「少しだけ休ませてあげる…夜は長いんだから」
と、深雪女王様…

「“上出来”よ…でもまだまだ楽しませて貰わないとね…ふふ…」
耳に息を吹きかけるように 私にささやきかけるナオミさん

「それでは皆様、少しだけお時間をいただきます…休憩がてら、このM女をドレスアップしますのでね…お手洗いに行きたい方は 今のうちにお済ませください…」

ナオミさんの言葉が終わるか終わらないかのうちに、脱兎のようにお手洗いを目指す男女複数のお客様…

「“上出来”よ…相当興奮しているみたいね…あの人たち、今頃お手洗いで“処理”しているんでしょうね…」
「女性のお客様まで興奮させるM女なんて、掘り出し物ですね」
《上出来…じょうでき…》
私はこの言葉を使う女性をあまり知りませんでした…けれども…学生時代のおともだちの中に、それを多用する娘が1人居たことを思い出しました…

《まさか…》

思慮する余裕を奪うかのように素肌から離れていく赤い縄の戒め…振動を送り続けていた性具も抜き取られ、手首を吊していたフックが冷たい音を立てながらカラカラと天井からの長さを伸ばして…

…気づけば私は四つん這いになって床を見つめていました

「大丈夫?からだを壊されちゃうと、お互い楽しめないからね」
猫なで声で労いの言葉を投げかけてくるナオミさん…どう言葉を返せばいいのか逡巡していた私に不快感を示すでなく、手首に白いカフスを巻き付けると
「さ、立って…もっとステキなハニーちゃんを見せて…」
優しく唇を重ねながら、乳房をまさぐってきました…

甘い接吻と、女性ならではのソフトなペッティング…脇腹、腰…しなやかな指が遊んできましたが、大切な場所にたどり着くことはなく…

乾いた滑車の音…手首を纏められるでなく、勝ち鬨をあげるような姿勢で腕を引き上げられ、足首は再び床から生えていた革ベルトに縛めを…

X(エックス)字に拘束された私の視界では、「安売りの○堂」で売っていそうなきらびやかな意匠の立方体 〜抽選箱〜 を順番に回しながら、小さな紙片を取り出している男性のお客様たちの姿が踊っていました…

フロアに響く、うわずった歓声…

「一番くじを引いたのは…ですね? どうぞこちらへ」

ベネチアンマスクで目許を隠したスーツ姿の男性が、嬉々として私に近づいてきました…

深雪女王様と入れ替わりに視界を塞いできたのはベネチアンマスクで素性を隠した、スーツ姿のサラリーマン風の男性…
男性は思い出したかのようにジャケットを脱いでワイシャツ姿になりましたが、私の目の前で踊った“光”に 嫌な気配を感じました…
《あれは…》
私は男性のスーツの襟元を飾っていた、スクリューピンズに見覚えがありました…
…見覚えのあるデザインの社章…
電車の中で乗り合わせた見ず知らずの人の襟元で見かけたのか、それとも…
《まさか…取引先…!?》

不安に駆られそうになった私を、現実に呼び戻す言葉…
「それじゃ、願いを叶えてあげましょうか…と…」
「遠慮なくお楽しみください…けれども○番行為だけはご遠慮ください」

男性とナオミさんの間で交わされている事務的な会話に身をこわばらせていると

男性がベネチアンマスクで制限された視界から消えるのが分かりました…

そして…

「んひぃっ!」
性感の焔に煮えたぎったままの秘密の花びらに感じる気配…男性が指をあてがい、弄り回しているのがわかりました…

「それじゃ、頂きまーす!」
「ぇえ?本当にやっちゃうんですか課長?知りませんよ?」
サラリーマンの上司と部下なのでしょうか、私に触れた男性を「課長」と呼ぶ男性の声も私を窮地から救い出すジングルにはなりませんでした…

巧みな舌さばき、とでも言うのでしょうか…【課長】に翻弄され、またしても昇り詰めようとした刹那
「んぁあぁっ!」
後ろの菊のすぼまりに感じる乾いた気配…

「お尻も感じるのか?どうしようもないM女だな」

ちょっと乱暴な言葉遣いに怯える私に躊躇することなく【課長】は花園への口唇愛撫と菊座への指戯を続けました…

今まで経験したことのない激感に苛まれ、程なくして私は【課長】に屈しました…

涙目の視界の向こうに去って行く【課長】さん… 忘我の境地に遊ぼうとしていた私のお尻に衝撃が…
《!!!》

…鞭が振り下ろされていたのが分かりました…

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