「ぉうっ!」
…【ヒロト】さんではなく、私が零した苦悶の言葉でした
「おうっ!」
「おうっ!」
面白がって真似をするお客様…屈辱にまみれ、乳房をふるふると震わせながら、私は四つん這いでのハイハイを…
「きゃはうっ!」
必死に前進を試みる私の下腹部に 淫靡な刺激が…
オルガスターのスイッチが入り、私の秘所を蹂躙し始めました
刺激に負けないように、息を弾ませ、時に猫のように裸身を仰け反らせながら、いつやってくるかも分からないゴールの瞬間を目指して四肢を進めました
けれども
「んんぃっ!」
綱引きの勝敗が決する前に、私は性具が送り込んでくる快感に抗えず、床に突っ伏したのでした
「ほら頑張ってヒロトくん!」
「??」
下腹部に感じる圧迫感…秘所が引かれる感覚の強まりに、私は我に返りました
《綱引き!》
慌てて私は四つん這いに戻ろうとしましたが、時既に遅し…下腹部から体温が流れ出ていく感覚に次いで、床に落ちて振動を続ける性具…抵抗を失い、勝機を得た【ヒロト】さんが一気に私の背後の…【ヒロト】さんの目指すゴールラインを踏み抜いていました…
「あはは!ヒロトくん最高!」
「何やってるの、あのM女サイテー!」
揶揄と侮蔑の言葉を正面から浴びせながら、私は 〜同情を期待していたのかも知れませんが〜 床に突っ伏し、呼吸を整えたのでした…鼻腔に漂ってくる床の埃っぽい匂い…お酒やウーロン茶、煙草のにおい…
私は今でもこのにおいを思い出す度に、子宮を疼かせ、秘所をぬめらせるからだになってしまいました…
「ゴールに達する前に別の意味で達しちゃったわね、ハニーちゃん…」
視界には深雪女王様のエナメルブーツのつま先が…
「さぁ、それじゃ皆様お待ちかねの、素人M女・ハニーの拷問を始めます!」
どよめきと歓声で満たされていくフロア…私は綱引きに負けた悔しさとは裏腹に、安堵しているもう一人の自分の息づかいを感じていました…
忘我の境地から意識が覚醒しきらない中、私は深雪女王様と向き合ったまま立ち尽くしていました…素肌を走る赤い縄…いつの間にかチョーカーは外され、赤い縄が首に絡みつき、全身に幾何学模様を描くように…ところどころに瘤を作りながら…私の素肌を這い回っていきました…
気がつくと私は立位というのでしょうか…中腰の姿勢のまま亀甲縛りの拘束を受けていました。
左右の手首は頭上でひとつに纏められ、天井から降りている滑車に繋がれていました
脚は…肩幅以上に距離を置いて床の左右から生えている黒革のベルトに繋がれ 膝にもベルトが…そのベルトは壁から伸びていた鎖に繋がれてしまい、私は浅く四股を踏むような、あられもない姿に…
「さ、ちゃんと綺麗にしてあげるから」
深雪女王様は私の下腹部をタオルで丹念に拭いました…裸エプロンでの給仕以来、滾々と湧き出ていた愛液を拭いとると、開脚した私の股下に水色の布を敷き詰めた洗面器のようなものが置かれました…
「ねぇハニー?これから幾つか質問させて貰うけど、嘘をつかずに正直に答えるのよ?分かった?」
粘っこい含み笑いがフロアに充満しました…
「生まれて初めての“恥ずかしい経験”はなにかしら?」
「んっ」
…天井に向けて拘束されている腕…肘から腋の下にかけて、深雪女王様の乾いた指先が…
「ちゃんと答えるのよ…」
含み笑いを浮かべながら告白を促す深雪女王様…
私はたまらず
「修学旅行での自慰披露」を告白しました…
カードゲームで最下位になり
罰ゲームとして宿舎の 〜女の子だけでしたが〜 ルームメイトに促され、着衣の上から…やがて体操服も下着も管理された中での恥ずかしい営み…
「それで、見られる悦びに目覚めちゃったのかしら?」
「ひあっ」
答えに窮している私を促すように、深雪女王様の指は腋の下や…小さくはない胸の麓を這い回って淫らな感覚を送り込んできました…
「敏感なのね、ハニーちゃんは…」
「あはは、えっち!」
女性のお客様からの揶揄の声も私の快感を助長するものにしかなりませんでした。
「ほかには?」
…
学校の和室で受けた辱めを無意識に避けて、私は「文化祭でのセミヌードモデル」の告白を…
部費を紛失してしまった美術部を存続させるために買って出たモデル…
少々扇情的な要求を受けても、渋々応じていたものの、「ヴィーナスの誕生」の真似事までさせられ、「捨てる」と騙されて預けた「からだの一部」まで商品にされて…
そんな恥ずかしい記憶を吐露する私に追い打ちをかけるように、フロアにはあのメロディが…
《どうしてこの曲が…?》
隠していた和室での辱めのときに…お友達がプレイヤーで流していた曲…
この曲を聴くだけで、私のなかの“いけない焔”は燃え盛ってしまうと云うのに…
私は気が遠くなり始め、手首の拘束に体重を預けて喘ぐしか術を見いだせなくなっていました…
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