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2020年06月26日23:09

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仲代達也VS勝新太郎 『王将』

名作戯曲の5度目の映画化で、大スターの共演作ながら、なぜかソフトが出ていない将棋映画『王将』を日本映画専門チャンネルで見ました。なかなかの名作でした。

伊藤大輔監督の戦後作が有名ですが、本作は東宝がカラー/シネマスコープで作った華やかな大作です。

1973(昭和48)年、東宝映画作品です。

【物語】
明治末期の大阪。
素人将棋界で有名だった坂田三吉(勝新太郎)は、借金を重ねて賭け将棋に明け暮れる日々を送っており、妻の小春(中村玉緒)は苦労を重ねていた。
ある時、素人将棋の大会に出た三吉は、東京から来たという関根(仲代達也)と対局するも、敗北を喫してしまう。関根はプロの棋士であった。
やがて心を入れ替え、自身もプロとなった三吉は、関根との執念の対局にのぞむ。

…明治末期から大正までの20年あまり、将棋に明け暮れる男の生きざまを勝新太郎が好演。実際の坂田三吉とはだいぶ異なる人物像の用ですが、そこは戯曲の映画化。実際の妻・中村玉緒との相性も抜群で(当然だけれど)、放蕩の末に妻を泣かす男というのも、実生活とシンクロして妙な説得力がありました。

対する仲代達也は、静かに将棋を指すプロの紳士という役柄がぴったり。
この頃は『金環蝕』の悪の官房長官や、『女王蜂』の大道寺銀造もあり、脂が乗っていた時代。大映のスター・勝新太郎に対峙する、無所属のベテラン・仲代達也という構造が重なって、劇中以上の迫力が画面から伝わってきます。

コミカルな役が多かった藤田まことも、この映画ではしみじみといい味を出しておりました。

★★★。
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