コロナ禍のせいで新作映画の公開延期どころか、劇場そのものが営業休止に追い込まれる異常な事態です。まるで戦時下の様相です。
そんな中、辛うじて観られた２本の映画です。
●『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』
1969（昭和44）年、東大教養学部で行われた、作家・三島由紀夫と千人の東大生たちの討論会を、TBSが撮影していたフイルムから再構成したドキュメンタリー映画です。
東大安田講堂の事件も、三島由紀夫の事件も、歴史の知識として知っていただけなのですが、予備知識のない者が観ても没頭できるつくりに感心しました。
映画は、討論会当日に撮影されていたフイルムと、存命する関係者へのインタビューで構成されています。現在でも健在な関係者は、ほとんど70代なのにも関わらず、あの当時を語る姿に熱がこもっていたのが印象的です。
三島由紀夫って、もっとエキセントリックな人物かと思っていたのですが、討論会でも終始紳士的で、熱気のこもった学生たちを相手にしてもユーモアを交えた落ち着いた話し方をしていたのが驚きでした。★★★。
●『バック・トゥ・ザ・フューチャー』（1985年）
先日終わったはずの「午前十時の映画祭10」の中から、BTTF３部作が再上映されることに（１日２回、しかも午前十時じゃない）。何度見たか分からない映画ですが、先日の「午前十時〜」では見逃していたので、見て来ました。
初見はTV地上波でしたが、VHS→DVD→BD…と買い足しながら追いかけてきた映画です。スクリーンで見るのは初で、古さを感じるかもと思って臨みましたが、古臭さは皆無でした。
文句なしに面白い映画というのは、30年経とうが不変であることを実感。
来週上映の「PART �供廚盡�に行きます。★★★★。
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