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mixiユーザー(id:6337596)

2020年01月22日23:44

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サム・ロックウェル映画祭

たまたま続けて見た新作映画2本に、どちらにもサム・ロックウェルが出演していて、しかもどちらもいい役・いい演技だったので嬉しくなりました。

去年『スリー・ビルボード』でオスカーに輝いたサム・ロックウェル、面白い俳優になりました。


●『ジョジョ・ラビット』

…ナチス政権下、敗戦濃厚なドイツ。
アドルフ・ヒトラー(タイカ・ワイティティ)を空想上の親友にしている少年ジョジョ(ローマン・グリフィス・デイヴィス)は、母(スカーレット・ヨハンソン)が屋根裏にユダヤ人の少女をかくまっているのに気づく。少女エルサ(トーマシン・マッケンジー)との交流で、ナチズムに対する考え方が次第に変わっていくジョジョだったが…。

監督のタイカ・ワイティティはニュージーランド出身のコメディアンであり、俳優でも脚本家でもあるという才人。衝撃のホラー・コメディ『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』で一躍有名になり、マーベル映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』で世界に名が知れた人です。超大作よりも、今回ぐらいの規模の映画で才能を発揮するのは明らか。これは面白い映画でした。

監督自らが演じるヒトラーはとことんバカっぽく、でも興奮して演説する姿は本人そっくり。
だいたい冒頭からして、ビートルズで開幕するぶっ飛びようです。

それなのに、劇中である人物が命を落とすシーンの美しさと哀しさと言ったら…。
人の死を、こういう撮り方をする監督は久しぶりに見ました。往年の名監督のような味わいもありました。

主人公役の男の子もユダヤ人役の女の子(といってももう大人)もいいし、お母さん役のスカーレット・ヨハンソンも良かった。そんな中、ドイツ軍大尉を演じるサム・ロックウェルが光っています。どう光っているかはスクリーンでぜひ。ラストの勇姿が最高です。★★★★。


●『リチャード・ジュエル』

…1996年、オリンピック開催中のアトランタ。
市民を守る仕事に憧れるも、保安官の仕事を解雇され、今はイベント会場の警備員をしているリチャード・ジュエル(ポール・ウォルター・ハウザー)。会場で爆弾を発見し、爆発の被害を最小限に食い止めたリチャードは一躍有名人となるが、FBIが彼を犯人として捜査を始める。
リチャードの弁護を引き受けた弁護士のワトソン(サム・ロックウェル)は、国家とマスコミという巨大な壁に立ち向かうことになる。

実録映画が続くクリント・イーストウッドの最新作です。
本作に至っては名人の域。冒頭の、爆弾爆発までのサスペンスの盛り上げ方から、ヒーローから一転してテロリスト扱いを受ける一市民の苦悩のドラマ、静かに迎えるクライマックスまで、「映画というのはこう撮るのだ」と語る巨匠の姿が思い浮かぶようでした。

考えていることが先走ってしまう、不器用な主人公役のポール・ウォルター・ハウザーは、ちょっと何を考えているのかが分からない男をうまく演じています。息子がテロ容疑者となり苦悩する母親役のキャシー・ベイツは、ベテラン女優の安心感と貫禄をもって見応え充分です。

そして弁護士役のサム・ロックウェル。口が悪くて、FBIの捜査官にも容赦しない男。
時おり見せる優しさに、この役者の上手さが滲み出ています。

★★★。


どちらの映画のサム・ロックウェルも良かった。お金を払って見る価値のある映画と役者とは、こういうものでしょう。
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