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2020年01月01日22:57

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新年早々の涙腺大崩壊 『男はつらいよ お帰り寅さん』

2020年の新作映画1本目、『男はつらいよ お帰り寅さん』を見て来ました。

大好きなシリーズなのですが残念ながら現役でスクリーンでは見られてはおらず、VHS→DVD…と全作品を追いかけ、その面白さに虜になったクチです。

公開前、たぶん泣けるのだろうと予想はしていたのですが、たぶんどころではなく、泣けて泣けてしょうがない2時間でした。


【物語】
小説家になった満男(吉岡秀隆)は、妻を亡くし、中学生の娘を男手ひとつで育てていた。
柴又の「くるまや」は改装してカフェとなっており、さくら(倍賞千恵子)と博(前田吟)が住んでいた。
高校時代の恋人・イズミ(後藤久美子)と偶然再会した満男は、神保町で喫茶店を営むリリー(浅丘ルリ子)とも再会し、懐かしい寅さん(渥美清)との思い出を回想する。


…この映画が凄いのは、今までのシリーズの名場面だけを編集し、ノスタルジーに終始する作品ではないことにあります。現代に生きる「くるまや」の人びとの血の通った物語を、「寅さんがいればこう言ったであろうに」という点から紡いでいく点にあります。

今や昭和を知る数少ない現役映画監督となった山田洋次は、親の介護や老いといった問題から目を背けることなく、喜劇の視点から映画を撮っています。寅さんがいなくなってしまったこの国は、かくも多くの問題を抱えているのかということに気づき、昭和を懐かしむことで現実から逃げる他はないのかと暗雲たる気持ちになりかけた時、そこへ寅さんのあの懐かしいセリフやシーンが挿入されます。そのタイミングも何とも絶妙でした。

おいちゃんもおばちゃんもタコ社長もいなくなった「くるまや」には、新しい人びとの生活があり、満男の娘や朱美(美保純)もやってきて、賑やかさに変わりがないのが何とも嬉しい。そこには寅さんのいたかつての空気感が、ちゃんとありました。

「ああっ、朝日印刷のあった裏手にマンションが…」
「ああっ、仏壇においちゃんとおばちゃんの写真が…」
「御前様が2代目に…」

などと、次々と現れる変化にいちいち涙しつつ、さくらのセリフ、

「2階はいつお兄ちゃんが帰ってきてもいいようにそのままにしてあって…」

で号泣必至でした。寅さんの生死については、あえて触れていないのです。


極めつけは、寅さんを題材に小説を書き始める満男のシーン。映画のクライマックスです。

これについては書けません。50作続いた長寿シリーズの、これ以上のラストシーンはありません。


★★★★★。

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