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2019年11月15日19:15

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新作映画3本ハシゴ

新作映画を3本まとめて見て来ました。


●『空の青さを知る人よ』

『あの花』『ここさけ』の長井龍雪監督の最新作です。
(どうでも良いですがこの監督の映画のタイトルは文章が多い)

『君の名は。』の川村元気がプロデュース、岡田磨里の脚本、あいみょんの主題歌など、ヒットする要素をうまく集めた旬な映画です。実際、いい映画でした。

ベーシストになる夢を持つ女子高生のあおいの前に、かつて姉のあかねが高校時代に付き合っていた慎之介が、13年前の姿のままで現れる。慎之介は神社の社務所から外に出ることができない。一方で、成人してミュージシャンとなった慎之介も街にやってくる。

死んで幽霊となった者などではなく、過去の人物がそのままの姿で現れるという、軽いSF仕立ての作品。それにしても『君の名は。』も『天気の子』も『HELLOW WORLD』も、神社に絡む物語が最近多いです。神社の不思議な力を簡単に利用しすぎなのは安直。

主人公がまっすぐに夢を目指せず、ぶつかり、傷だらけになりながらも邁進していく物語を見るのは気持ちのいいものです。主題歌よりも、挿入歌であるゴダイゴの”ガンダーラ”の使い方が印象的でした。★★★★。


●『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』

これは変な映画でした。
日中合作といっても、日本側で目立つのは役所広司と、音楽の川井憲次くらい。
8:2くらいの割合で中国映画です。

ネパールで民間の山岳救助隊を営むジアン隊長(役所広司)のチームのもとに、重要文書を積載した輸送機がエベレストの山頂に墜落したので回収して欲しいという依頼が舞い込む。依頼主のインド情報部員も同行するという条件に不審を抱くチームだったが、事件の裏には陰謀があった。

山岳映画は難しいジャンルです。
近作には、ハリウッド製の実録遭難映画『エベレスト』があり、日本の失敗作『エヴェレスト』もありました。特に後者のCG臭さは酷かった。

今回の映画にはそれまでのエベレスト映画の失敗点が生かされておらず、セットとCGであることが分かりやすい映像に辟易します。設定の変なアラも悪目立ちします。役所広司は主人公ではないし(しかもなぜか中国人役)、マクガフィンとなる機密文書も本当に紙の文書だったり(黒塗りだらけでこんなモノが役に立つのか疑問)、ヒロインの過去の悲恋が随所に出てきて足を引っ張ります。

川井憲次の音楽だけは光っていました。価値はそこだけ。★★。


●『エンド・オブ・ステイツ』

ジェラルド・バトラーの大統領警護官が悪と戦うシリーズ第3弾です。
前2作では副大統領だったモーガン・フリーマンがついに大統領に出世してました。

休暇中だった大統領(フリーマン)が大量のドローンに襲われ、昏睡状態に。
大統領を救ったはずの警護官マイク・バニング(バトラー)にテロの疑いがかかり、罠にはめられたと知ったマイクは護送中に脱走。縁を絶っていた父(ニック・ノルティ)を訪ねる。

映画の見どころはニック・ノルティですね。ついにマイク・バニングの父親役で登場します。
元ベトナムの特殊部隊出身で、精神を病んで家族と縁を切ったという設定。とんでもない方法で敵の追撃をかわす中盤が最高です。

主人公のマイクも、過去2作で受けた後遺症に苦しみ悩む姿が描かれます。これは今までにはなかった。

何も考えずに楽しむガン・アクション映画です。それ以上でも以下でもなし。★★★。
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