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2022年01月21日04:07

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たまにはおバカ映画を見るのも楽しい。けど、やはり虚しい。ヴァーサン・バーラ監督「燃えよスーリヤ!!」(2018)。

はい、「燃えよ」と付くと、そうカンフーものですね。それがインド映画ですから、はいミュージカル風の歌も付きます。しかしインド映画にしては“短い”2時間18分でした。←“短くない”と考えるあなた、それが正解です。そう感じて“時間の無駄”だと思う方は“よい子”ですね、手を出してはいけません。僕は“うっかり”手を出してしまいました。

物語は、肉体的痛みを感じないという先天的疾患の“無痛症”で生まれた少年が、カンフーのヒーローに憧れて鍛え、普通なら“4歳までに死ぬ”ところを成人してしまうという展開。はい、論理的な理解ができる方なら、無痛症は痛みを感じないだけで体に対しての衝撃はあるから内蔵などがダメージを受けるわけで、この映画の設定に無理があるとお気づきでしょう。

そういう正常な判断を狂わせるのがインドの娯楽映画のようです。根本的な見かたを改めると、この映画は30分ルールを乗り切れます。そして、何よりもインド女性の美貌(少女を含めます)が、おバカになった観客(僕のことです)を適度に納得させてくれます。もちろんボリウッド映画にとって、それは健康的な意味ですから劣情を呼び起こさない。

とりあえず片足のカンフー・マスターが、松葉杖を使って(ときには外して)暴れまくる姿はなかなかです。それがCGIであろうと実写であろうとどちらでもいい。コンビニの200円か300円のケーキで、味を論じ合いますか?←ミシュランの委員だってそれはせんでしょ。見た目が楽しければいいのです。

この映画の残念なところは、片足カンフー・マスターと主人公に敵対するボス(カンフー・マスターの双子の弟だってさ)が、妙に理屈だけでコミカルに演じようとするところでした。もともと設定から論理が破綻している映画なのに、しょーもない論理を前面に出してどうする。こういう勧善懲悪物にヘボな理屈は害悪でしかない。

それとインド美女たちにやはりエロさが足りません。あっ、これはいかん。コンビニ食品に味を求めてしまった。しかし、わしの望みはもうちいと大きいのじゃ。お代官様、ご勘弁を。←最近、“映画史上最高のエロい女優は誰か?”という命題を考察しているため、どうしても“もう一歩踏み込む”クセがついてしまっているのです。平に、平に。

しかしまぁなんですねぇ。人間、考え方を少し変えると“適応力”というものが働きますね。我ながら情けない。同時にこの方向で発展できれば人生も楽だな、と思います。とりあえず1年365日あるんだから、こういう映画で終わる1日も“あっていい”かも。とはいえこの程度の“堕落”では、とても堕落したことにならないのでした。

しかしなかせら、コンビニで300円のケーキが賞味期限切れ間近だから割引で買えたということで、その割引額同様の楽しさは手に入れられました。求める望みを下げるという現実的な対応も、たまには有用なのだと思います。はい、そんな言い訳が、こういう映画には必要な僕なのでした。

一方で、この映画が数々のハリウッド映画を引用していたとしても、それに言及するという無意味な行為は避けましょうね。アタマは、もっと建設的な行為に使うべきです。人間、堕落し始めると速いですからね。
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