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2021年04月09日02:51

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アクション・ゲームの主人公が“勝手に”動く映画って、そもそもどうよ? ジェフ・ファウラー監督「ソニック・ザ・ムービー」(2020)。

僕はSEGAのゲーム機には縁がなく、ソニック・ザ・ヘッジホッグについては、F1のスポンサーとして名前を知っているだけです。そのテレビゲームのキャラをCGIで動かした映画を見たのは、一応見てやっぺみたいなスケベ心でした。とりあえずこの“お子様ランチ”は、罪のないお子様向け映画として成立していました。つまり、この表現をよしとするなら“いい映画”で、そうでない人には“ダメな映画”です。

物語は、宇宙人のソニックが地球に逃げてくるという展開でした。サンフランシスコのビル街を超高速で移動するソニックを、悪漢が大きなドローンで追い回す。で、なぜこうなったかを回想で見せるという構成。猛スピードのスーパーヒーローが、目にも留まらぬ速さで逃げ回るって、結局描く手間を惜しんでいるだけ?なんてゲスの勘ぐりはやめましょう。

とりあえずアニメと実写が混在する作品として、昨今のCGI映像のおかげで不自然さはなくなったという事実を確認できたから、僕はそれで十分。お子様ランチでも、それなりに腹はふくれるのです。「パディントン」とか「プーと大人になった僕」ほどの味わいはありませんが、お子様ランチに味を求めてはいけない。

つまり、コテコテの悪役をジム・キャリーがやっているのですが、イマイチはじけていないのが残念です。ジェフ・ファウラーという監督さんは初耳ですが、ゲームのキャラクター制作の経験はあっても、映画作りについてはこれからの人なのかも。←僕は別に次回作なんか期待しません(笑)。

とりあえずジェームズ・マースデンという、未だに顔と名前が一致しない男優が主人公で、「運命の引き金」よろしく田舎シェリフがサンフランシスコの一流刑事を目指すという設定でした。そういう人物たちの設定部分を全面的にマンガ化しているから、そう割り切れば楽しい作品かも。

マースデンの妻マギー(ティカ・サンプター)が獣医で、田舎シェリフが生活を支えていたから獣医になれたという設定。そこで今度は主人の目指すサンフランシスコへ、と夫を支える話です。こういう部分がスムーズに展開するので好感が持てるのですが、それ以上の映画的快感がないから、基本的にどうでもいい。

結局のところ、90分以内に映画が終わるという部分が最大の利点という映画でした。それにしても延々と10分もエンドタイトルを出すなよ。つまり劇場で見てたら腹が立つ映画でしょうけど、僕はお茶の間で見たからさほど腹が立ちませんでした。しかし、ジム・キャリーも、トルーマン・バーバンク以上の役には、もう巡り会えないでしょうね。
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