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2020年09月23日03:59

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この人、いつの間に“マイケル”と改名したんだろ。俳優ミシェル・ロンスデールが亡くなりました。

YAHOOのニュースに“俳優マイケル・ロンズデールさん死去 「007」の悪役など”とありました。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6371784

まず、代表作として「007/ムーンレイカー」(1979)をあげるって、映画を知らない人が書いたんだなと思います。僕がまず思い浮かべたのが「ジャッカルの日」です。あの捜査担当警視の、政治家たちの電話を盗聴して犯人を突き止めた捜査には舌を巻きました。というか、冴えない中年男、あるいは親切なおじさんというイメージだったロンスデール(ロンズデールが正しい表記かも)が、警視として大統領暗殺を狙うテロリストを追い詰める役をやるなんて思ってもいませんでした。

あるいは「薔薇の名前」や「日の名残り」もあるから、“代表作”にはもっと作品的に優れた映画をあげてほしい。「007」の悪役で思いだす俳優ではないと、僕は思う訳です。なによりも驚いたのは、“マイケル”という表記。僕にはミシェル・ロンスデールでしかありませんでしたが、1977年の終わりごろから“マイケル”になっていたようです。だから「ムーンレイカー」の表記では“マイケル”が“正しい”らしい。

フランスでは他国の名前をすべて自国読みにすると聞いたことがあります。だから、かつてのF1王者シューマッハも、ミシェル。ということはショーン(Sean)・コネリーはジャン(Jean)・コネリーなのか?と思うけど、定かではありません。ピエール・エテックスは当初ピエール・エテと表記されましたが、彼はエテックスなのだと訂正されましたし。

ヨーロッパだけで活躍していたときは“ミシェル”でよかったのでしょう。しかし英語圏へ行くと、シューマッハも“マイケル”と呼ばれてしましたから(by川井 一仁さん)、僕もさしずめタカシではなくタクなのかも。←撮影監督のタク・フジモト氏からの推測です。

しかしまぁなんですね。西村晃さんが亡くなったとき新聞が“代表作として「十三人の刺客」を忘れている”と先輩が抗議の電話を入れたそうですが、ミシェル・ロンスデールさんに対しては誰も何も言わないのでしょうか。僕が1977年以後の彼の名前表記に、今の今まで気づかなかっただけのことですが、オールシネマ・オンラインみたいに“別名ミシェル”と、しれっと記載している神経には驚きました。

こういう新聞記事を読んで、亡くなった人を初めて知った人たちは、結局死亡記事の内容だけを知ることになるのかな。ということは、米バラエティ紙の死亡記事ばかり集めて製本した映画黎明期からの資料(大判で十数冊)を、後生大事に持っている僕はまさに前世紀の遺物なのだと実感しました。大枚十何万円かをイエナ書店に支払ってわざわざ取り寄せた“豪華本”ですが、火葬するとき焼いてもらうかな。←僕の墓は作らないつもりなので、一緒に焼くのがいちばんだと思います。←重くてかさばるから葬儀屋さんが特別料金請求するだろうなぁ。

どうやらロンスデールさんは、フランス人とアイルランド人の血をひくようです。でもって、“マイケル”と“主張”し始めたのかも。
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