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2020年03月31日04:22

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“戦争サバイバル・ホラー・アクション”という宣伝文句そのままのカス映画でした。ジュリアス・エイヴェリー監督「オーヴァーロード」(2018)。

いわく“第二次世界大戦下のヨーロッパを舞台にした戦争サバイバル・ホラー・アクション”だそうです。そんなふれこみの映画が面白いわけないのに、見てしまいました。僕はホラーと銘打った映画が嫌いなのになぜ見たかと言うと、「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら」が面白かったから。もしかしたらこれも、と思ったのが間違いのもとでした。

普通なら30分ルールで却下する映画ですが、ホラーという雰囲気ではなく戦争アクションです。それもDデイから始まる。CGIを活用して、大空挺部隊を見せるわけです。知らん俳優ばっかしやけど、金はかけとるなと見てしまいました。もちろんいつでも止めることはできたのですが、不要不急の外出(僕の場合は散歩です)は控えなくっちゃと、いい子ぶったのが間違いでした。

そもそも製作がJJアブラムシじゃありませんか。いまやディズニーなど大手映画会社からモテモテの映画監督&製作者です。つまり、彼ら独特の“方程式”にのっとったブロックバスターもどきの映画を、言われるがままの予算で期限内にあげる職人監督(たぶん)なのでしょう。それ以外に彼らが映画作りに関与できる能力なんぞ、あり得るはずがない。

でもって、荒唐無稽ならもっとはちゃめちゃに笑わせるとか、観客を楽しませる方向に進みなさい。3DとかIMAXとかの劇場用の付加価値は、55インチテレビでは無意味なのです。←だから劇場で見ろという人がいるなら、どうぞご自由に。かつて70ミリ映画を堪能したオールドファンからすると、3DもIMAXも単なる値上げの口実でしかないのです。

おまけにせっかくDデイの空挺部隊を題材にしながら、パラシュート降下寸前に高射砲の餌食となり、一小隊だけが生き残って使命を果たすという筋書きは、B級映画すぎてオナラで吹き飛ばしてしまいたい。いや、おもしろけりゃええんですよ。でも相変わらずナチス(それもヒトラーだけ)を悪役に仕立て、アメリカ軍の中心人物は黒人兵で、ネズミを駆除することすらできない心優しき男です。そんな設定で戦争映画作られたら、かないまへん。

そんでもってフランスの古城に隠された秘密から特別な血清を作り、それが死者を不死の体に生き返らせるというわけです。これが「オースティン・パワーズ」みたいなおバカ展開なら我慢するけど、題名を引用するだけでも失礼にあたる程度の映画でした。内容はマカロニ西部劇以下(馬の横に体を隠して乗り両手でファニングする類ね)で、そのくせドイツ軍の圧政はリアルに描く。そんな深刻ぶった作り方で第二次大戦を考えてるやつらは、みんなアフガンで戦闘の実態を見て来い!

という感じで、携帯アプリの課金ゲームよりも劣る映画だと思います(課金ゲームを知らんけど)。こんなん見るんやったら、バナナマンと乃木坂46のテレビゲーム対決を見てる方がマシでした。第一、乃木坂の推しメンの方がこの映画のヒロインよりかわいいし、「乃木坂工事中」は正味25分やから。←歌が流れる場合はさらに3分短くなります。

ということで僕は今後、JJアブラムシが関連した映画を見るくらいなら、秋本真夏を追いかけます。けっして白石や飛鳥ではありませんので、念のため。
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