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2020年02月19日05:26

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最近手堅いアクションものを作っていたのに、やはり「バトルシップ」に戻ってしまう監督だった。ピーター・バーグ監督「マイル22」(2018)。

いちおう「パトリオット・デイ」という映画は、よくできた映画だと思ったわけです。そしてピーター・バーグは、「ウインド・リバー」「最後の追跡」とテイラー・シェリダン脚本の映画を製作しています。そうなると映画のことを分かった人だち思うじゃないですか。この人がかつて「バトルシップ」を作った人だということを僕はすっかり忘れていました。

まず「マイル22」という題名からは何もピンときません。でも契約中の有料BSで放送したから、いちおう録画したわけです。そしたら上映時間が95分と手ごろじゃありませんか。だからふと再生して見たわけです。すると、ほとんど説明のないまま、ある人家を政府関係の掃討部隊が出動して殲滅します。

よう分からんけど、派手な銃撃戦と爆発があり、マーク・ウォルバーグが現場にいて、カツラかぶって頭皮を隠しているジョン・マルコビッチが、赤外線カメラ映像などで監視しながら指揮しています。ま、えーんやないかという気軽な気持ちで見続けました。結果ですか? 95分間、ドタバタとアクションが連続するだけでした。こんなんやったら炎鵬が3分間土俵を走り回っている相撲を見た方がマシです。

エンド・クレジットを見たらfight choreographer(格闘振付ですかね)としてずらりと名前が並んでいる。イコ・ウワイスという僕には初耳の俳優さんが重要な役を演じていて、彼も格闘振付に名前を連ねていました。そうか、格闘場面ってダンスと同じ感覚なんだ、となんかがっかりした気分です。確かに武闘=舞踏と音は同じだわ。

僕の場合、ダンスシーンが突如始まって、観客の生理にお構いなくこれ見よがしに展開するミュージカルが嫌いです。格闘場面だって、取って付けたみたいに始まって、振付をつけている人間が際立つような映像ってバカバカしいわけです。それを延々と展開する。全部で95分の上映時間ですし、87分以後はエンド・クレジットですから、こういう配分ならすいすいと見終わるはずと思うでしょ、ところがどっこい。

マーク・猿くんの配下女性が離婚していて娘がいて、その母親参観日なのに行けないだとか、襲撃してきたテロリストに“私は母親なの!”と泣きつくとか、およそ格闘サスペンスの基本を無視した展開がちりばめられているから、体感では2時間超の作品でした。←これを“手ごたえ十分”と勘違いする映画関係者は、さっさと映画界から足を洗え!

とりあえず派手な銃撃戦くらいはありそうだからと、音声をステレオ装置から出し、そこそこの音量で見たのですが、こんなもん機内の15インチモニターで見ても同じですわ。この監督の次回作には、眉に唾を塗りたくってかかることにします。ローレン・コーハン、ロンダ・ラウジーという初耳の女優さんたちについては、挽回の猶予を与えますけど。←初犯に対する執行猶予っちゅうやつですわ。
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