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2019年11月16日05:08

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着想から公開まで12年もかかり、そのせいか面白さも屈折した恋愛劇。マーク・ウェッブ監督「さよなら、僕のマンハッタン」(2017)。

原題は「The Only Living Boy in New York」で、サイモンとガーファンクルの歌から拝借したようです。僕はS&Gに興味がないためパスしておきます。この映画で使用されている曲で耳に残ったのは、“青い影”(プロコル・ハルムじゃなくてカバー)と、ボブ・ディランの“Visions of Johanna”です。S&Gのタイトル曲も使用されていて、YouTubeで映画の一場面も見られますから、検索してご覧ください。←映画の宣伝用なので、時間制限があるかも。

物語は、実家がアッパー・ウエストサイドにありながら、ロウアー・イーストサイドのアパートに住む大学生トーマス・ウェッブ(カラム・ターナー)が主人公。同じ大学に通う美人黒人学生ミミ(カーシー・クレモンズ)に夢中ですが、ミミには婚約者がいる。それで悩んでいると、W・Fと名乗るアパートの隣人(ジェフ・ブリッジス)が声をかけてきて、話を聞いてくれるという展開。

トーマスの両親がピアース・ブロズナンとシンシア・ニクソンで、ブロズナンが浮気しているらしい相手がケイト・ベッキンセイルでした。この配役、微妙ですよね。でも、このほか両親の友人や親族ということで、テイト・ドノバン、ウォーレス・ショーン、ビル・キャンプが出ていて、ほかにも見たような顔がいろいろいます。これが最後まで見続けた理由と言ってもいい。←90分に満たない尺だから、すぐ見終わります。

なんでもこの脚本は、書き上げてから10年以上映画化されなかったそうで(いわゆるブラックリスト入り)、だから出版業界が落ち目の今だと、ちと時代遅れの感があります。マーク・ウェッブ監督も「(500)日のサマー」のすぐ後で作りたかったようですが、可能になるまで蜘蛛男映画を手掛ける必要があったのでしょう。

ここから先の物語は、ネタバレになるので書きません。今までの書き込みだと設定に触れただけです。マンハッタンの風景と、10年以上前の華やかなりし出版業界の“社交”に興味のある方は、ぜひご覧ください。両親の夫婦仲を心配する、しかし本心までは見抜けない大学生の息子、そこに隣人の作家が絡むわけで、僕はけっこう楽しみました。

見た顔の俳優たちのチョイ役を楽しむだけでも価値があると思います。imdbの点数は6.3と低いけど、この監督の作品なら見逃せないという僕の判断は、さほど間違ってはいないし、ポスターの感覚程度の出栄えはかろうじて保っていると思います。

写真3で母親シンシア・ニクソンが言うセリフ、“You know, the farthest distance in the world, is between how it is and how you thought it was gonna be.(この世で最大の距離があるのは、現実とあなたの将来の予想よ)”など、穿ったセリフが多い。さすがニューヨーク州知事選に出ようとしたシンシア・ニクソンですわ。トーマスが父親に自作を評された“Serviceable(無難だ)”という言葉も印象的でした。
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