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2019年10月16日06:25

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たまには甘味料入り着色剤使用の飲料水もおいしく飲める。ペイトン・リード監督「アントマン&ワスプ」(2018)。

僕は未だに、どのヒーローがマーベル・コミックで、誰がDCコミックなのか区別が付きません。これって「鉄腕アトム」と「鉄人28号」のキャラを混同しているみたいで、きちんとしたいとは思うのですが、そんなもん気にせんでもええやん、とも思います。要するに、この手の映画を正面から論じるつもりはないのです。そんなことは数十年後に映画が残っていたら、ミミズ(byアナトール・フランス)にやってもらえばいい。

アントマンスーツを着て極小サイズになるスーパーヒーロー(ポール・ラッド)と、スズメバチスーツのワスプ(エヴァンジェリン・リリー)のコンビが、あらゆるものをすり抜ける謎の美女ゴースト(ハナ・ジョン・ケーメン)などに追われるという展開で、前作「アントマン」しか見ていない僕には知らない「アベンジャーズ」事情がいろいろあるようでした。そんなん気にせんと見ていられるお気楽な清涼飲料水です。

どの程度に面白いかと言うと、昔のお笑いで“3の倍数と3が付く数字のときだけアホになる”というのがありましたね。あの程度です。小さくなればなるほど力を発揮するというふれこみですが、なんのことはない巨大化してもそれなりに力を発揮する。そんなテキトーさに対して突っ込む気持ちなんか起きません。勝手にすればいい。

とりあえず“量子の世界”程度まで小さくなるあたりは、「ミクロの決死圏」という映画に対するオマージュだろうとか、年寄りはいろいろ思う訳です。「ミクロの決死圏」の血管内描写などは、昨今のCGテクがあればもっと楽しめたと思う。少なくとも「アントマン」2作は、水滴の縮尺感がきちんとしているから(と僕に見えればOK)、それだけで“見ていて不愉快にならない”のです。

あとはポール・ラッドたちのお笑いを楽しめばいい。どの程度かと言うと、「乃木坂工事中」のガチンコバトルにおける“マシュマロ投げ”みたいなもんです。「将棋フォーカス」で我が伊藤かりん様にとって替り、素人の中学生以下という(田牧そらと比べてます)しゃべりの向井葉月が、それなりに体を張っている面白さと同程度なんです。

しかしまあ、ほとんど2時間ある上映時間なんですね。気にせず一気に見てしまいました。この手のマーベルとかDCの“大作”は2時間半あるので辟易としていますが、この尺なら許せます。これでワンダーウーマンのようなアイ・キャンデーがあれば文句ないんだけどね。

アントマンの元カノでジュディ・グリアが出てきて、その現カレ(夫だよね)がボビー・カナヴェイルなんですが、このあたりの個性が生かしきれてないのが残念です。でもそこまで言うのはバーミアンの中華料理に一流店の味を求めることになりますな。僕はコンビニの食材で十分楽しめているから、この映画もOKです。

ということで、かつてのオレンジ飲料チェリオを思い出しました。コカコーラ社のファンタが190ミリリットルだったのに対し、250ミリリットルあったと思う。ケチケチ学生だった僕には“救いの神”に思えたものです。この映画は118分だから“救いの神”なんですけどね。きっとケータイで見ても楽しめると思います。その程度の映画です。
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