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2019年09月17日05:14

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大型映画はやはり70ミリで見直したいと思う。ヘンリー・ハサウェイ監督「サーカスの世界」(1964)。

クラウディア・カルディナーレ研究の第2弾は、ジョン・ウェイン主演の70ミリ大作でした。これは1965年の正月映画として1964年の12月に公開されています。同時期に「マイ・フェア・レディ」とジョン・フォードの「シャイアン」があり、モノクロ35ミリ作品だったけど「大列車作戦」にソ連製の「ハムレット」がありました。さらにはジュールス・ダッシンの「トプカピ」に、ロジェ・ヴァディムの「輪舞」まであったという、超豪華な正月映画陣でした。

ということで僕には優先順位の低い「サーカスの世界」は、ビデオ発売のときに紹介記事を書くために見ただけ。物語すらきちんと覚えていませんでした。今回はまるで初見という印象。←恥ずかしながら白状すると、紹介記事を書くためにサンプルテープを貸していただくのですが、1週間余りの期間に20本近い作品を見るのは困難。ということで未見の作品は全部見るようにしていたのですが、この映画の場合は再見作品同様ポイントだけ鑑賞して終わっていたわけです。読者の皆様にはこの場を借りてお詫びします。

物語は、ヨーロッパツアーに出かけた大掛かりなサーカス団が、スペインで派手な到着イベントを仕掛けたところ事故を起こして興行が危うくなる、という滑り出しです。西部劇ショーの主役でサーカス団の中心スターのマット・マスターズ(ジョン・ウェイン)は、なんとか出し物を集めてツアーを再開します。

サーカス団には、マットが自分の娘のように育てたトニ(クラウディア・カルディナーレ)がいて、その父親は空中ブランコで事故死しています。そして母親(リタ・ヘイワース)はその直後行方をくらました、という展開。

サミュエル・ブロンストンという製作者の名前を見て、“あのパチモン製作者か”と思ったしだい。ジョージ・スティーブンスが「偉大な生涯の物語」に取り掛かろうかとしたとき、いち早く「キング・オブ・キングス」を作ってしまうし、「ベン・ハー」のチャールトン・ヘストンを起用して「北京の55日」「エル・シド」という70ミリ大作を連発しました。

きちんとした大作なのですが、どうも僕にはパチモン製作者に思えて仕方ない。最近で言うと、「バグス・ライフ」に「アンツ」をぶつけ、「アルマゲドン」に先んじて「ディープ・インパクト」を作ったアンブリンですね。商魂たくましいというより、僕には“狡い”という感じだったわけです。とはいえエリザベス・テーラーの「クレオパトラ」に対抗してパスカル・プティを主役にしたマカロニ版とは、モノが違います。

何が違うかと言うと、やはりサーカスの芸がそれぞれ楽しい。第二次大戦前から活躍していたアルソフ・サーカスが実際に演じているようです。このサーカス団はナチスに迫害されたユダヤ人を多数救出したらしいですね。空中ブランコや道化の芸などがそれぞれ楽しい。←当然ながら、西部劇ショーは別物です。

パチモン製作者とバカにしましたが、元々はキャップ(ロイド・ノーラン)の役をデビッド・ニーヴンが、若手スター(ジョン・スミス)の役をロッド・テイラーがやる予定だったそうです。いずれも“ジョン・ウェインを引き立たせるだけの役は…”と降りたらしい。当時57歳のウェインですが、やはりもう晩年という感じで残念でした。すでにこの頃、肺がんの兆候があったそうですが、本人には知らせていなかったとか。

とりあえず、カルディナーレ(26歳)にリタ・ヘイワース(46歳)と、70ミリ画面に似合う豊満なボディが楽しめます。←スレンダーな肢体が見たい方は、綱渡りのカタリーナ(写真3)をどうぞ。リチャード・コンテの相棒役です。ジョン・ウェイン映画に出るとたいていの男優がこのコンテのような扱いを受けますな。降りる気持ちがよく分かります。

ところでこの映画、アメリカではDVDが発売されていないらしい。それを狙ったのか、日本で発売しているDVDはオール・リージョンだそうですよ。アメリカの友人にお土産として持って行くことができます。是非どうぞ、って誰か持って行く?
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