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2018年12月15日05:21

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やはり“お子様ランチ”は口に合いませんでした。ジェイク・カスダン監督「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」(2017)。

「ジュマンジ」が公開されたのが22年前だったんですね。そして同じ原作者による「ザスーラ」からでも13年か。光陰矢のごとし、です。「ジュマンジ」のときには楽しんだCGアクションですが、今はもう、うんざりしてます。だから劇場ではパスしました。

物語は、ボードゲームを始めたためにゲームの世界に捕らわれてしまった男がいる、という部分から始まります。20年前の映画を見ている人を相手にしていないわけで、僕みたいな人間には最初の20分くらいが面倒くさい。でも今回の対象観客である“お子ちゃま”たちには必要なのでしょう。ただ、スマホゲームをしている人間には、説明しても通じない気がするなぁ。RPGを面倒くさがるんだもの。

とりあえず、現代の高校生がゲームの世界に連れて行かれるわけです。テスト中にスマホで会話しているイケイケねぇちゃん(ベタニー)に、ゲームおたくのにいちゃん(スペンサー)、フットボールの練習に忙しくてオタクに宿題をやらせるあんちゃん(フリッジ)、そして内向的な少女(マーサ)の4人が主人公です。

で、スペンサーがゲームの中ではマッチョで弱点のないスーパーマン=ドウェイン・ジョンソンになり、フリッジが気弱な小男ケビン・ハート、マーサが格闘技ねえちゃんカレン・ギランとなります。この入れ替えで笑いを取ろうとするあたりのお子様ランチ感覚は、それなりに理解できました。せやけどやねぇ、いけいけネエちゃんのベタニーが、なんでジャック・ブラックやねん?

いいですか、ベタニーはアイ・キャンデーじゃないですか!? ジャック・ブラックはここぞとばかりにナヨナヨ演技を見せてるけど、こっちはアイ・キャンデーが消えてしもて大迷惑ですわ。その前にマーサが望みどおりのララ・クロフト方向に変身しているから、それに輪をかけたアイ・キャンデーを期待するじゃないの。

なのにムサい野郎に変身して、小便の仕方が分からないだなんて、しょーもない! 要らん小細工がアタマにきました。入場料半分返せ!って、月額料金だからダメか…。そこからエンドまで、この不満が轟々と渦巻き続けました。わ、わしの望みは、もっともっと大きい! これじゃ2018年の阪神タイガースの成績と同じやないか!

カレン・ギランちゃんは「ザ・サークル」でおなじみでした。おしめ臭い主役女優をリクルートする友人役でしたね。その前の「猿の惑星」というSFの作り直し作品では、顔も判別できないし肢体を拝むことすらできませんでしたから、今回のララ・クロフト変身は大歓迎。しかしジャック・ブラックのムサい姿は見たないわい。もっとマディスン・アイズマン程度の肢体を見せんかい!

とりあえずCGという化学調味料がたっぷり使われていても、映画ですから発ガンの危険はありません。それどころか色気という危険物質が削除されているので、12歳以下のお子様にはいいでしょう。僕くらいの年になると“童心に帰る”という作業が、この程度の味付けでは無理なので、さすがにジャンクフードを食べているという気分でした。

ま、マクドナルドのクーポンを使って、とりあえずの空腹を満たしたという意味では、その役目を果たしている映画ですが、面白かったのは“ライフは3回まで”という部分だけ。でもボードゲームだと、それはないからね。というように、理屈を思い出させるだけで、忘れさせてくれる出来ばえではなかったということでした。

写真2は高校生である主人公たち。フリッジが黒人フットボール選手なので、当然ドウェイン・ジョンソンだと思いますが、それがオタク少年なのです。そういう外し方を楽しめる人にはいい映画かな。そして写真2の右端がジャック・ブラックですよ。僕は不満だから、写真3左のカレン・ギランだけを見てました。カレン・ギランという名前が「電撃フリントGO!GO!作戦」のギラ・ゴラン(写真3右)を想起させるので、そのお姿も。ギランちゃんもゴラン嬢をみならってこらん。
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