読売新聞1面の「編集手帳」で「真偽不明の伝承」と書いてたけど、伝承の内容を見れば、嘘だと丸わかりなんだけどなあ。
逆だったら、ありうるけどね。学生が英文を直訳して「今夜は月がきれいですね」としたのを、夏目先生が「これはアイラヴユーの意味だよ」と言ったのなら。
近代までのヨーロッパでは、夜に、女性に向けて月を話題にしたら、求愛の意味です。日本語にそんな意味はないし、そんな習慣もなかったじゃんか。常識的な習慣だったのは、ヨーロッパのほうだよ?
漱石伝承では、「愛してますとか、日本人は直接に言わない」と、漱石が言ったことになってますが、ヨーロッパでも、昔はストレートに言わないんです。特にイギリスでは、性愛に関する隠語表現をシェイクスピアがいっぱい作ってるので、普段の会話でも、それらの言い回しを普通に使ってたんです。ロンドンに留学した漱石が、それを知らないとでも?
正しい理解は広まらない。デマはすぐに広まる。困ったもんだね。
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