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2019年10月16日20:43

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家を売る

以前、「家を買う」を書いたが、
今度はその「家を売る」を書いている。

次男が生まれて住んでいた団地(マンション)が狭くなり、
横浜のそれなりの一軒家を購入した時は32歳だった。
サラリーマンが会社から資金を借りて郊外に一軒家を購入する、
真面目に勤めて妻子を養いつつ、会社では階段を一段一段と上る、
今思えば当時のサラリーマンの鏡だ。

その後、53歳で、新潟に転勤になり、
同時に次男が大学を卒業し、就職して神戸に赴任、
長男はその前に就職し家を出ているから、
その年の4月に横浜の家には誰もいなくなり・・・
文字通り、一家離散となった。

新潟生活は8年間に及び、その後、都心の会社へ就任したが、
毎晩のように会食があり、横浜からの通勤は体力的に持たないと、
人形町にマンションを買ったが、
今に至るまでそこが本拠地になった。
それでも、横浜の家はいつでも住めるように維持し、
年末年始、5月の連休、8月のお盆休みなどは数日間泊り込んだ。
リビングの吐き出しのガラス窓から庭の樹木を眺め、
ミカンやバナナを枝に刺し、目白をおびきよせて写真を撮り、
別荘生活を堪能した。

結局、空き家状態は19年に及んだ。
この5年程、普段姫路に住み、時々人形町に戻る生活だが、
3軒目の家は、維持費もさることながら、
時々は風を通さねばなど、何かと気にかかる。
息子共は東京勤務だが、今はマンション住まいに満足し、
一軒家には興味がないようだ。

と言ったことで、今般、家を売ることにした。
先日買い手が決まり、家は撤去して新たに建てるとのこと。
40年たったとは言え、リフォームすれば全く問題ないはず、
とは思うものの、それは買い手が決めること、仕方がない。
昨日我夫婦と2人の息子があの家に集合し、写真を撮って、
最期のお別れをした。

引っかかるものがないわけではないが、
それはそれとしても、大局的には楽になった気分。

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