以下は事故後半年目以降の累積線量の積分計算である.
式
(0.7×2^(-t/2)+0.3×2^(-t/30) )×0.11+0.04 (μSv)
から累積線量を計算するには、
0.7∫▒〖2^(-t/2) dt〗+0.3∫▒〖2^(-t/30) dt〗
を積分する必要がある。この積分は難しいので、エクセルで数値積分してみる。計算は簡単そのもので、1/10年刻みで数値を取り、前後の値の平均を求めて足し合わせただけである。
台形公式だから精度は低いが、セシウム同位体の半減期に比べて十分小さい刻み幅なので、そんなに大きな誤差は出ないだろう。暇があればシンプソンの公式でも計算して比較してみたいが。
その結果は、
となり、計算開始を2011年9月とすれば、2016年3月までの4年半の累積線量は5.61〜4.35ミリシーベルトとなる。4年半で約5ミリシーベルトということだ。つまり平均すると規制値の年間1ミリシーベルトよりやや大きい程度になる。データのある2011年秋以降の累積線量は「リスクとなる程度には大きいが、重大なリスクと言えるほど大きくはない」ということになるだろう。
(これはあくまで個人的な事情――はっきり言えば自分の平均余命――による評価であり、例えば妊産婦や乳幼児に当てはめるべき評価ではないことは言うまでもない)
次なる問題として考えるべきは、もちろん2011年9月以前の半年間の線量である。その結果次第でリスク評価も大ちがいになる。
事故発生数日後から半年目までの地域線量は記録してあるので、そこから減少傾向を知ることができる。
そこでヨウ素131とセシウム134・137の理論的な減少率と実際の減少率と比較することで公表された放出時の比率が妥当かどうか評価することができるだろう。
線量の値は日記に残っているので、適切な比率の見積もりは可能なはずだ。そこから各同位体の被曝線量を求めることができるだろう。
そこまでやるには2011年3月以降の日記を総ざらいしなければならないので、またの機会として今日はここまで。
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