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2020年07月10日10:48

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反対側の意見も知っておいた方が良い

ROLAND、経営ホストクラブの閉店を発表「今でもホストは僕にとっての全て」苦渋の心境吐露
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=137&from=diary&id=6151898

「止まない雨はないと思う暇があるのなら雲の上に行く努力をする。明けない夜はないと待っている時間があるのなら東へ行く。これは以前僕が言った言葉です」

こういう言葉を聞いたり見たりすると確かに心が奮い立ったりするかもしれませんが、
そういう時にこそ反対側のネガティブな意見も見ておいた方が良いと思います。
・雲の上に行こうとして、土砂降りの中、山を登っている途中で崖崩れに巻き込まれて死んだら、馬鹿馬鹿しくないか?大人しく雨がやむまでは雨風を防げる家の中にいた方が良いに決まっている!

・暗闇の中、光を求めて手探りで東に進んでいる最中に、落とし穴に落ちて首の骨を折って死んだら、馬鹿馬鹿しくないか?

人によってはこういう考え方をネガティブと嫌うかもしれませんが、ポジティブだけでは危険です。
写真はネガもポジも両方なければ成立しません。現実も同じだと思う。
少し前に、イギリスのチャールズ皇太子が皇太子事務所の女性職員の不当解雇裁判に関し、
「多くの人が実際の能力以上のことができると思い違いしているようだ。これは、誰でもポップスター、高裁判事、有能なテレビ司会者になれるかのように教師が教え、その結果夢を持っていれば必ず実現するというような勘違いをする、つけあがった馬鹿なガキが増えてきたからだ」
というようなメモを書いたとして問題になったことがありましたよね。
まあ、王族がこういうことを言ってしまう(メモであっても)というのはいかがなものかと思いますが、内容に関してだけ言えば現代における教育問題に対する極めてまっとうな意見であり、人によって は正論とすら評価するとおもいます。

民俗学者だった故・柳田国男も故・宮本常一も近代教育の本質とは「平凡への強制」だと言っています。
夢や理想ばかり遠くに見て地に足をつけず、果ては自分の夢と異なった現実に向き合うことを拒否して、やたら攻撃的になったり、引きこもりになったり(あるいは両方になったり)する者が増えているのは、“夢は必ずかなうもの”と教えこまれているためだと、チャールズ殿下でなくても思って当然でしょう。
安直に若者にポジティブな夢を与えるということは、それを見事に叶える一人の人間と、挫折し失望する九九人の馬鹿な人間を製造することになるということを大人は子供にしっかり教えるべきだと思います。
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