やあ、Qだよ。
また伊豆に帰る関係もあって、東京にいるうちに観れるモノは観ておかなきゃ…という事で、『ジョジョラビット』観てきましたよ。
ジョジョはナチに憧れ、イマジナリーフレンドがヒットラーな優しい子。ヒットラーユーゲントのキャンプに来て、上級生のイジメでウサギを殺さなきゃいけなくなるんだけど、そんな事は出来ないヘタレ。だからみんなにジョジョラビットってバカにされちゃいます…友人の太っちょメガネのヨーキーを除いて。
でも、ジョジョはキャンプで怪我を負ってしまい、ナチの下請けになってしまいます。
皆からはフランケンシュタインと言われる始末。でもお母さんはそんなジョジョを励まします。
ある日、誰も居ない家から足音が……
意を決してジョジョが調べると、そこにはイマジナリーフレンドのヒットラーが最も毛嫌いするユダヤ女が居たのでした！
実は母さんは、活動家で、ユダヤ人を匿っていたのです。
さあ、コレがバレるとゲシュタポが来て、ジョジョ一家諸共殺されてしまいます。
ジョジョは色々考えて、ユダヤ女＝エルサと交渉を始めます……
―こんな感じで、とても可笑しみを含んでいる作品でした。
勿論、暴力表現もあるんですけど、極力抑えているように感じました。
そして何より、登場するキャラクターの個性が強烈で、とても良い奴ばっかなんです。
「オレはエースだったのに、片目の視力を失ってから予備役になった。もうドイツは負けるけど、お前らを鍛えてやる」という、やさぐれ大尉クレンツェンドルフが最高に男気を見せまくりますし、そのお付きのホモ・フィンケルが最高にふざけてます。ナチは同性愛者をもガス室に送ったので、皮肉が効いてる訳ですね。
何よりお母さんが素晴らしい。スカーレット・ヨハンソンが演じてますが、最高に綺麗。酒と音楽とダンスが好きで、風変わりなモダンガールで、街中で一人オシャレをしています。
そして、太っちょのヨーキーが本当に可愛いんだ！
「ナチスの最新の繊維で作ってある」というのを信じて、紙で出来た制服をアチコチ破きながらボロボロになったまま着続ける所なんて、最高過ぎました。
ジョジョにあった嬉しさで、パンツァーファウスト誤射するシーンとか笑えます。
なにより、監督がヒットラー役でジョジョと一緒にビートルズに合わせて走ったり踊ったりするシーンは見ものでした。
そしてエルサ役の子、本当に可愛い。もうそれ以上言えない！
基本的にコミックテイストですが、後半、二重三重の大どんでん返しが待っています。これこそ、オチを言ってはいけない映画だと思います。
ただ、少年の成長の物語、とだけ言っておきましょう。
https://eiga.com/movie/91654/
https://eiga.com/movie/91654/
一つだけ、問題があるとすれば、英語で喋ってるところかな。最後、アメリカ兵と話すシーンがあって「英語…分からない」とかジョジョが言ってるんだけど、いやお前が喋ってるの英語だし！ ていう問題がありました。
そんな感じで家に帰ろうとしたら、丁度10分後に『メイドインアビス』やるって書いてあるじゃないか。
だから速攻チケット買って、観に行ったよ。
色々と前評判が良かったので、自分の中で期待膨らませすぎましたね…良くも悪くも原作の枠を超えてないと思います。
もちろん動きがヌルヌルしているのは凄かったんですけど……リコとかプルシュカとか、レグもナナチもだけど、やけに下ぶくれじゃなかった？
いや、黎明卿とレグの戦闘シーンは漫画原作よりも分かり易かったですよ。で、問題のシーン…うーん、R‐15になるほどのモンかね？ いやもう、ファプタ編まで読んでしまったが故の心の麻痺なのかもしれないけど、そこまでひっ迫感は無かった気がします、個人的には。
岡田斗司夫が「アビスの探窟家達は皆、アニメーターが業に呑まれていく様だと思った方が良い」て言ってたけど、黎明卿が最後優しいのも、自分では行けない業の深さに向かうリコ達に、憧憬があるためなんだろうね。いろんな状況があって挫折するアニメーターを探窟家に置き換えるなんて…つくしあきひとこそ黎明卿なんでしょうな。「愛です、愛ですよナナチ…」
因みに、リコのお母さんから貰ったとされる「奈落で待つ」の紙の裏に、レグのチンチン描いてましたね。
それと、プルシュカの放った「パパ棒！」という単語……ボ卿、夜な夜な何してたんだｗ？
という事で『メイドインアビス』は原作読んでいる人が居たら、大体あの通りです。だから、取り分け観なければいけないものではない気がします。寧ろアビス二期やるとの事ですが、ファプタ編をどうクリアするんだって方が気になりました。
『ジョジョラビット』は本当におススメです！ 観た方が良い！
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