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2021年06月17日20:39

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劇場アニメ「映画大好きポンポさん」おもしろかった!

読み切り長編マンガ「映画大好きポンポさん」の映画、観てきました!

https://pompo-the-cinephile.com/



ダダ洩れの感想だからあらすじは入らないと思うけど、ネタバレは入るのでこのあと注意です。







おもしろかった!
予想外にというと制作陣のみなさんに失礼ですが、期待を越えておもしろかった!です。


ぼくはもともと小説なりマンガなりが原作のアニメは、いかに原作を忠実に再現してくれるかというのが第一の希望になります。
正直まったくのオリジナルストーリーにはほとんど興味が湧かないので、そういう題材の場合、最初から全然観に行く気にはなりません(苦笑い)。


原作通りの作品であっても、あんまりオリジナル要素は入れてほしくないというのもあります。
原作は原作で完成していて、こちらもそのリズムや流れに沿って観ているので、そこに余計な具材や味付けを加えられても、全体のバランスからはみ出て「余計なものを」という不快感にしかならないことが多いんですよね。


が、例外もあります。
映像制作陣が完全に原作を「つかんで」いて、まったく違和感のないオリジナル要素やストーリーをぶち込んでくるとき!
つかんでなんていうと偉そうですが、ぼくの「つかみ方」と同じつかみ方で原作を理解しているというのかな。
だからあくまでぼく基準でさらに偉そうなんですが(照)。


でもそういうのってごくたまにしか見かけないんですよねー、さすがに。
一番に思いつくのは「GUNSLINGER GIRL」(一期)のエルザ・デ・シーカのオリジナルエピソード。
最近(?)では「黒子のバスケ」OVA、キセキの五人が集まってミニバスする話とか。


だからまさかポンポさんでそういうのが味わえるとはなあ、と感動しております(照)。


前半は原作通りに進んでいて、後半、原作では「ただ楽しいだけ」としか表現されていなかった編集作業をあそこまで掘り下げて来るとは。
しかもジーンくんの狂気がまったく損なわれておらず、それどころか原作では見られなかった、ポンポさんと監督として対峙して押し切ってしまうところまで見せてくれるとは。


ジーンくんだって全部が全部狂ってるわけではない。
狂ってるではなく「こだわっている」と表現していいことかもしれない。
でもおそらくやはりそれでは足りない。
作り手本人にすら制御不可能な根幹的な何か。
それが本人の外に出てくると、関わる人にはさらに理解不能になる。
表面的にはわからないでもないんだけど、根幹が見えない、感じ取れないから、それを恐怖と感じ、恐怖をつかさどる根幹を狂気と名付けてしまう。
そりゃ狂ってるよな。飼ってる本人にすら明確にはわからない何かなんだから。


ポンポさんはその狂気の貴重さを知っている人だから映画プロデューサーをやっているのかもしれない。
普段のジーンくんを知っていれば知ってるほど、追加撮影のリスクとデメリットをあれだけ並べあげられて、なお強行を懇願してくるなんて狂気以外の何物でもないからなあ。


アランくんも予想外・期待以上のオリジナルキャラでした。
ああいうオリジナルキャラって、悪がらみしてくるか、取ってつけたような「いい感じ」だけの絡みになりがちなんだけど、まったくそんなことはなかった。
あれほどビッチリしっかり、しかも原作のキャラクター(特にジーンくん)と絶妙で適切な距離感で絡んでくるとは思わなかったですわ。


あれでアランくんがジーンくんとよく会う間柄になったり親友になったりすることはないと思う。ないような気がする。
やはり根本の性格が違うし、職業のジャンルも違いすぎる。
でもたまに連絡を取ったり、何年かに一度くらい会うと、深い心情で話ができる間柄になったんじゃないかな。
最後の二人で自撮りするシーンがその象徴のように感じられました(笑)。


さすがに当て役ではないだろうけど、マーティンさんの大塚明夫さんははまり役だったね(笑)。
ぼくも原作を読んでたとき無意識に大塚さんの声を脳内再生していた気すらしてきた(笑)。


ジーンくんもだけど、ナタリーちゃんはシンデレラストーリーを体現して万々歳だが、これから先ちょっと大変かもしれないな。
これは原作を読んでたときから思っていたけど、最初の役が完璧なハマり役で、しかも作品が大傑作だったりしたら、その役のイメージが観客に刻み込まれてしまい、他の役がなかなかできなくなっちゃうこともあるらしいから。


そういえば原作と違ってジーンくんはニャカデミー賞で最優秀監督賞、ナタリーちゃんは最優秀主演女優賞を取っちゃってたな(原作は作品賞・新人監督賞と新人女優賞)。
ぼくも初監督、初主演でいきなり最優秀は…と思っているので原作の方がリアリティがあるかなと思っていたんですが、そこは映画制作陣はこらえきれなかったかな(笑)。
でも本物のアカデミー賞ではそういうこともあるのかな。


それにしても嵐のシーン、丸々カットしていたかあ、ジーンくん(泣)。
いや、はっきりとカットした描写はなかったし、カットするにしても一部は残していたかもしれないが、あの演出だと全カットにしか思えんよなあ。
どれだけの想いで編集(カット)しているのか、観てるこちらにも伝わってきたわ…
ディレクターズカット版の「ふやけた」方も観なくてはいけない気持ちになるね、こういうのを観てると(苦笑い)。


でもラストはちゃんと原作通りにしてきてくれてよかった(笑)。
そうだよね、この作品はあのラストじゃないとね。
そしてなにより、劇中だけでなくこの映画の上映時間もちゃんと90分にしてきてくれてるところがよかった(笑)。


とりあえず観た直後。
映画館を出てきてまだ一時間後の感想はこんな感じです(照)。
気持ちが熱いうちに感じたことを全部叩きつけるように書いておきたかったから。
いやでもおもしろかった。よかった。料金以上のおもしろさでした。ありがとう。


来週は「閃光のハサウェイ」観てこようかな(笑)。




「映画大好きポンポさん」平尾隆之監督らスタッフが制作時のエピソードを語る舞台挨拶
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=86&from=diary&id=6555951
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